岐阜編第2章が本格的にスタートした。

 

つくし食堂2号店に難色を示していた晴さんだったが、和子さんの一言で商人魂に火が付いた。

 

岐阜県民のソウルフード、五平餅でもう一山当たろかいってことで、鈴愛の根拠のない儲け話にのっかる決意をしたのだ。

 

思えば鈴愛の人生にとって五平餅は特別な存在である。

 

秋風羽織と鈴愛を引き合わせたのは仙吉の作った五平餅であった。

 

ドラマが東京編に移って久しく舞台上からは消えていたが、ここにきて再び脚光を浴びることになったのだ。

 

鈴愛にとってあまりにも身近な存在であったために、彼女はこのシンプルな餅菓子に秘められたポテンシャルに気付くことができなかった。

 

五平餅を売って金儲けをするという発想にもっと早くたどり着いていれらずに済んだだろう・・・。

 

 

とにもかくにも五平餅が鈴愛の人生の歯車を再び回し始めたのだ。

 

営業のノウハウやら経理などの実務はとりあえず晴さんがいるから大丈夫だろう。

 

問題は、仙吉さんの技を鈴愛が引き継げるかどうかである。

 

和子さん同様、仙吉さんにもタイムリミットが迫っている。

 

鈴愛が後継者として無事仙吉ブランドの五平餅の味を受け継ぐことができ、それを見届けて仙吉さんは舞台から去るという展開になれば、物語的には後味の良いものになると思うのだが・・・