ウィル・オウズリーは、アラバマ生まれのシンガーソングライター。
「ザ・セマンティクス」という珠玉のポップスばかりを詰めた
バンドが全く売れず。。。
完璧を求める仕事ぶりは有名で、
優れたメロディメイカーが売れるわけではないけれど
ソロになって2枚のアルバムを残すも2010年になんと自殺。。。
メロディ、歌詞、ともに練りに練られた曲ばかり。
あまりにも早すぎる死。もっと評価されて欲しい!
これは大変な損失です。オウズリー(Owsley)ことウィル・オウズリー(Will Owsley)、享年44歳、究極を求めるメロディ・メイカーのあまりにも早すぎる死。「カミング・アップ・ローセズ(Owsley)」
H220505_owsley 当ブログの検索フレーズ/キーワードで「オウズリー」というのが目に入り、新作がいよいよ出たのかなと、オウズリー(Owsley)ことウィル・オウズリー(Will Owsley)の英語版ウィキペディア(Wikipedia)を見てみてびっくり。
Will Owsley (c. 1965 – April 30, 2010)って、「エッ」と絶句。
ナッシュビルの日刊紙「The Tennessean」のこの記事が情報源のようですが、どうも自殺とのこと。
究極を求めるメロディ・メイカーのあまりにも早すぎる死。
メロディーが枯渇していると言われる音楽界にとって、これは大変な損失です。
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オウズリー(Owsley)ことウィル・オウズリー(Will Owsley)は、1966年アメリカはアラバマ州(アニストン)生まれのシンガー・ソング・ライター、というよりロックン・ローラー。
トッド・ラングレン(Todd Rundgren)、10cc、XTC好きは他にもいるとしても、クラウデッド・ハウス(Crowded House)が好きだなんて、とても他人とは思えない、私と音楽的趣味ほぼ一致のナイス・ガイ。
1990年代に、ベン・フォールズ・ファイヴ(Ben Folds Five)のベン・フォールズ(Ben Folds)の紹介で出合ったミラード・パワーズ(Millard Powers)と2人でザ・セマンティクス(The Semantics)を結成。
ザ・セマンティクス(The Semantics)の唯一のアルバムが「パワービル(Power Bill)」)」(1996年)。
2人が、ドラマーとしてリンゴ・スターの息子のザック・スターキー(Zak Starkey)の手を借りて製作したアルバムで、アメリカではお蔵入りになってしまったらしいのですが、コーネリアス(Cornelius)が導火線となり火がついた当時のベン・フォールズ・ファイヴ(Ben Folds Five)人気のせいか、なぜか日本だけで発売。
H220505_owsley_2 ザ・セマンティクスで挫折を味わったオウズリー(Owsley)は、セッション・ワークで貯めた資金でナッシュビルの自宅にスタジオを作り、2年以上の時間をかけて練りに練り上げた、1stアルバムにして珠玉のポップ・ロック・アルバムが、「カミング・アップ・ローセズ(Owsley)」(1999年)。
3曲目「カミング・アップ・ローセズ(Coming Up Roses)」、5曲目「ザ・スカイ・イズ・フォーリング(The Sky Is Falling)」は、「パワービル(Power Bill)」には収録されていたものの練り直しで、より良くするのに手間隙を惜しまない仕事ぶり。
究極のメロディーでないと気がすまないというメロディー、1年以上かけて書くという歌詞、どれもが練りに練り上げられていますが、このアルバムで特筆すべきはギターのカッコ良さで、実に良く考えられたギター・サウンド。
オウズリー(Owsley)自身もエンジニアリングを行っているこのアルバムは、今回知りましたが、グラミー賞(Grammy Award)で、ベスト・エンジニアド・アルバム(Best Engineered Album)にノミネートされたようです。
・You Tube上の、1曲目「お願いレイディオ(Oh No The Radio)」の、ケーブル・テレビのホーム・ボックス・オフィス (HBO)の音楽番組「Reverb」の1999年のライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=FhiECPH6UW4
訃報後にアップしていただいたようですが、You Tube上も映像がほとんどないオウズリー(Owsley)の実に貴重な映像です。
この曲は、ロック小僧ぶり、キャッチーで哀愁味のあるメロディーと彼の魅力が凝縮されていますね。
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オウズリー(Owsley)の2枚目にして、どうやらオリジナルのフル・アルバムとしては最後の作品となりそうなのが、日本で未発売の「The Hard Way」(2004年)。
「The Hard Way」の最大の聴きどころは、クレジットはないものの、10曲目が終わった後に、シークレット・トラックとして収録された、言わずと知れたポール・マッカートニー&ウイングス(Paul McCartney & Wings)の1974年の全米No.1ヒットにして名曲中の名曲「バンド・オン・ザ・ラン(Band On The Run)」。
「トリビュート・トゥ・ザ・ミュージック・オブ・ポール・マッカートニー~やさしい気持ち (Warm and Beautiful:A Tribute To the Music of Paul McCartney)」(2001年)の1曲目に収録されたものと同じ曲。
シークレット・トラックなので10曲目からでないと頭出しできないのが難点ですが、マスタリングが違うのか、「The Hard Way」に収録されたものの方が、段違いに音が良い。
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トリビュート盤のライナー・ノーツによると、ポール・マッカートニー&ウイングス(Paul McCartney & Wings)の「バンド・オン・ザ・ラン(Band On The Run)」は、1974年にプールでラジオから流れてきたのを聴いて、その後の一生で音楽をやりたいと気がついたというぐらい、思い入れ深い曲。
私にとっても、中学1年生の1974年6月の土曜日、ラジオ関東「全米TOP40」(22時~25時)の終了間際、湯川れい子氏の解説、ケイシー・ケイサム(Casey Kasem)のDJで今週のNo.1として紹介された、「バンド・オン・ザ・ラン(Band On The Run)」は、実に感動的で、その後一生音楽を聴き続けることとなった言っていいぐらい、思い入れ深い曲で、これまた他人事とは思えない。
その後に流れた、「全米TOP40」のエンディング・テーマ、MFSB feat スリーディグリーズ( MFSB (Mother, Father, Sister, Brother)featuring vocals by The Three Degrees)「ソウルトレインのテーマ(TSOP (The Sound of Philadelphia))」の甘酸っぱい響きとともに、今でもその感動が鮮やかに蘇ります。
・You Tube上の、オウズリー(Owsley)版「バンド・オン・ザ・ラン(Band On The Run)」の音のみ。
http://www.youtube.com/watch?v=KijBzZhjm7M&feature=related
最近のオウズリー(Owsley)ですが、英語版ウィキペディア(Wikipedia)で知りましたが、ユニバーサル・ミュージック・グループ(Universal Music Group)の音楽配信の新レーベル、UMe Digitalと契約し、2005年には配信のみの新曲「Psycho / Upside Down」を発表していた模様(米 iTunes storeで購入可能)。
いやぁ、ショッキングなニュースです。
今となっては、究極を求めるメロディ・メイカー、オウズリー(Owsley)のご冥福を心よりお祈りするとともに、明らかに過小と思われる彼の音楽の再評価を切に望みます。
未発表音源の発表、ボーナス・トラックとして「Psycho / Upside Down」付きの「The Hard Way」の日本盤などなど。
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