ユーモアの底にある依怙地の報道と映画「ゾンビの秘宝」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

世界が驚く仰天報道というのは、イロイロあるが巨大な生物ものは、既存の巨大化だけ

にやはり関心が高くなり、そこに付加するトンデモも真実味を帯びる。


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ロシアサイト「RIDUS」の20日の報道によると、ポーランドの漁師2人がポーランド西部

オーデル川にて、体長4m、重さ200kg以上の巨大ナマズを釣り上げた。
いたことに、漁師が巨大ナマズをさばくと、お腹の中から一体の遺体とドイツナチス時代

の金属製鷲章が発見された。





http://www.xinhuaxia.jp/social/67234




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この巨大ナマズのものも、尾ひれをつければ「ナチスの再脚光」として、なんともな依怙地さ

とを見せてしまう。ナチスという固有名詞を忘れさせない。

釣り情報に引っ掛かり、見事ホンものだぁと、あの新華社通信という中国国営も釣られて報

道、あちらに報道の自由はないからミスすれば粛清の嵐か・・・。

にしても何年経ってもその蛮行を知らしめるのに、何だって利用して広報活動は今日も続く。

そしてそれが映画の中では脈々引き次がれて、トンデモお馬鹿映画量産に繋がる。

あの中狂の「抗日ドラマ」の奇想天外な物語と相通じていて、どこにでもお馬鹿の存在と、

人を卑しめ悦に入る醜悪な性格のひとはいるものだを知らしめる。

もっとも笑いながら、卑しさに嫌悪もまた沸いてくるし、軽蔑さへしてしまう。

そんなお馬鹿映画に「ゾンビの秘宝」も入る一本である。





https://www.youtube.com/watch?v=HHu0_sGyNLY

「ゾンビの秘宝」 八十三年未公開作


原題は「オアシス・ゾンビ」という設定をそのまま題名にしたもので、砂漠のオアシスに

大戦末期、極秘裏にナチスの金塊が埋められているという噂に眼のくらんだ人々の悲

劇的な行状物語。

ポスターなどの過剰すぎる描写を見て興味を抱くのは、人としてホラーうんタラとなれば、

想像の産物として、ひどいことが起こり、また財宝の争奪戦の阻止にゾンビ化したナチス

の兵が現れてと、勝手に想像してしまうから、それに反した内容に大概呆れてしまい、

見終わればため息一つでないとなる。





同じ映画のポスターも、こちらのものならセクシーな女性が出てきて、それがゾンビに襲

われ生命の危機を迎えると、こちらも勝手な想像が働くインパクトはある出来だ。

内容がしっちゃかめっちゃかでも、興味を抱いて貰えばこっちのもの的詐欺商法。

これが映画だと「貶されて、呆れられて」それで終わりになるが、如何せん報道や飲料販売

では信頼の上というものが存在して、ブランドイメージはダダ下がりなんて自業自得が待ち

構えて・・・。

横道にそれたが、この映画も最初の目的は秘匿された金塊の発見なのだが、ナチス・ゾンビ

との攻防の展開で何とか解決すると、題名のオアシスからさっさ帰り支度で、砂漠風景のう

ちにエンドマークなんだから、さて主人公の男は父の無念も感じずで、何がしたかった?。


とまぁ、あらすじを書いてもなんだかで、見ていない人は意味不明な作文になったが、見て

みればゲタゲタ笑うしかないのに納得出来る。

リンクしたのは全編であるので、言語を無視してもなんら大したことを言っていないので、

映像のみでもグダグタさは分かり易い。

父の死の知らせ、その父のことをほったらかして金塊探し、そして最後はそれも生命が助か

ったで忘れてしまう調子よさ、何しに行った?、ていうか締まりのない脚本だからエロもサス

ペンスもグダグタ、効果音で怖がらせるだけでは、飽きるわ・・・。

ただポスターのセンスは、どちらも映画を上回る出来だ。

そういえばナチス・ゾンビでは、以下のようなものもあったが、こちらもポスターは興味を抱

かせる。




まぁ、こういったポスターやら煽り文句で映画館に足を運んだ人は、時間と金返せと

叫んでしまう罪作りなポスターではある。


なぜ人は市場に踊らされるのか?/日本経済新聞出版社
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                           といったところで、またのお越しを・・・。