ミスリードを誘発する頑迷さは全滅の危機「ボージェスト」 | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

ありもしないものを研究するその「妄想脳」にはつける薬がないが、実際にある嫌悪に

対しては「見なかったことにしよう」といえども、視覚で捉えられたものは記憶に残る

ものである。


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上のような画像を見れば、あの「大人気」とかのマスコミの「喧伝」は嘘かいなとなる

ものだが、「嫌われてはならじ」でなく、更なる歪曲に突き進むのに「変な理論」を展

開されると、いい加減最高学府の人々の「世間ズレ」ばかりがクローズアップして、

最高学府に対する信頼が失われる危惧を抱いてしまうが、擁護に懸命な人は「信頼」

を失うリスクも、また世間ズレに恥もないのだろうから、救い様がない。


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【東京聯合ニュース】

東京大学大学院(情報学環、東洋文化研究所)の園田茂人教授は17日に東大で開

かれたシンポジウムで、アジアで韓流ブームが巻き起こっていることについて、米国

偏重からの脱却の動きと関連があるとの見解を示した。
「現代韓国文化のアジア的還流と地域アイデンティティーの可能性」がテーマのシン

ポジウムで、園田教授は東南アジアで猛威を振るっている韓流ブームを取り上げ、

「これまで米国の文化に偏っていた国が韓流ドラマや歌謡を通じアジア化を試みてい

る」と指摘。「日本でも韓国人が重要な『他者』になった」との自説も披露した。
これに対し、韓国コンテンツ振興院日本事務所の金泳徳(キム・ヨンドク)所長は「カ

ンボジアでは自国のアイドルを育成するシステムがなく、マレーシアやインドネシア

では多様な文化を受け入れる包容力がある」と東南アジアでの韓流ブームについ

て解説した。
また日本映画大学の佐藤忠男学長は、米映画では力のある主人公がロマンスを勝

ち取るが、韓国や日本、中国では美男子がロマンスに落ちるストーリーが多い点を

指摘。アジア文化という共通基盤を持つ韓国ドラマ「冬のソナタ」が日本で爆発的人

気を得たと説明した。

聯合ニュース<韓流ブームは脱米・アジア回帰現象=東大大学院教授>
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2012/03/18/0200000000AJP20120318000300882.HTML



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『韓流というものは存在したことがない。』

アメリカ芸能雑誌‘ハリウッドレポート’と‘ビルボード’の記者であるマーク・ラッセ
ルは韓流を‘ゾンビ・ウェーブ’と名付けた。最近の韓流は‘もう死んだ’と表現さえで
きない、最初から生きていた時もない虚像というのだ。
彼は慶煕大と米ペンシルバニア大が27日、慶煕大で共同主催する‘韓流の日’シン

ポジウムで「ゾンビ・ウェーブ~すでに死んだものを殺すことはできない」を発表する

予定だ。
22日、あらかじめ配布された発表文によれば、ラッセル記者は最近の韓流が「短期

間の流行、幼稚な民族主義、劣悪な財政支援」など否定的含意がもっと多く見える

と言った。彼は映画、ドラマ、音楽など韓国の大衆文化が過去10年間、アメリカを含

めた西欧圏でただの一度も注目を受けたことがない、と言い切った。また、一部の歌

手やドラマのアジア地域での成功は、韓国だけが持った何か特別で独特のものの

ためではなく「大衆文化の世界化の流れに韓国が素早く適応した結果であるだけ」

と断言した。
彼は韓国大衆文化の中で、かろうじて西欧の気を引いたのは映画だけだったと述べ

た。しかし、それも映画内容自体よりは「製作コストの5倍以上儲けた映画」式で紹介

されるだけだ。映画「シュリ」の大成功とイ・チャンドン、キム・キドク監督などの相次ぐ

国際映画祭受賞は、国際社会で韓国映画の名声を高めたが、韓国音楽やドラマそ

のもので西欧メディアの激讃を受けた場合はただの一回もないと皮肉った。

ソン・ミンソプ記者

ソース:世界日報(韓国語)“韓流は最初からなかった”
http://www.segye.com/Service5/ShellView.asp?TreeID=1052&PCode=0007&DataID=200707221503000063

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存在しない「大人気」が、どこを間違うと「東南アジアで猛威を振るっている韓流

ブーム」と口に出来るのだろうか。

まして文化とかのものであれば、そこにはオリジナリティが存在して、それが受ける

となるものだが、残念ながらそんな「文化」を映画にしてもドラマにしてもまして歌に

しても感じ取ることが出来ない。


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実際は「ごり押し」の対する嫌悪感が膨らんでいって、これまでの手法としての「かの

国」の商業主義は見放されていると見るべきで、よりオリジナルに拘ったものの生産を

しなければ、「大衆文化」として根ずかないものだが、税金を使った「宣伝」には、やはり

「税金で禄を食む」人は、あがなえないミスリードをしてしまうのか・・・。


で、ミスリードで思い出すのがやはり戦争での対峙には、リーダーのこれが生命のやり

取りでの致命傷になることもある。

そこに歪んだ独善が入り込めば、「全滅の憂き目」を見てしまう。

命のやり取りもない「捏造人気の云々」なら「せせら笑い」で済まされるが、ただ税金で

禄を食む者は、もそっと「言葉に重みをつけないと」どんどん権威が落ちていく・・・。

映画の中に存在する「ミスリード」は戦争の中でとても悲惨である。

中でも「前進か死か」の壮絶な選択しかない傭兵としての人々のものは、より悲壮感が

溢れる。そんなものに「ボージェスト」も含まれるのでは・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=icfkL-fNvf4
「ボージェスト」 二十六年制作


サイレントの作品、未見にて・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=2I1lohtRbmg&feature=related

「ボージェスト」 三十九年公開作


ゲーリークーパー主演の兄弟愛を中心としたフランス外人部隊の奮闘と、謎解きを

含んだ作品で、冒頭の進軍先の悲惨な状況の映像で、一気に映画に引き込まれ、

そして幼少期の回想とかを織り込んで、上手くまとめた一品。


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http://www.youtube.com/watch?v=we5269qeWGg

「ボージェスト」 六十六年公開作


リメイク作品だが、ストーリー的には脚本をいじって設定を若干変更して、前作との

違いを出している。

ここでは鬼曹長役のテリー・サラバスの憎憎しい演技が、より外人部隊の人間関係

を際立たせるし、何より敵よりも味方であるはずの上官が隊の団結力を殺ぐ方向に

働くから戦争のそれと個人のエゴにさらされる部下にはたまったものではない。

しかし司令官が倒れてしまい、反乱を起こして曹長を拘束したはいいが、敵の来襲に

この曹長の指揮を仰ぐしかなくなるという皮肉な事態になって、壮絶な戦いが展開さ

れる。何より「前進か死か」の選択肢しかない外人部隊という傭兵集団である。

結果的に最終的に生き残るのは・・・。

そして救援部隊が到着した時の弁は・・・、「所属部隊は一致団結して勇猛に戦い、私

一人を残して戦死した」と報告して、様々な隊内の軋轢が外に漏れることなく、外人部

隊の「勇猛さだけが後々に伝わる一助」として、生き残った一人によって名誉が保たれ

るという原作からは逸脱しているが、より外人部隊への偏見を弱める、あるいは誇りを

持った結末にして、壮絶な戦闘死の「無駄死に」に花を添えるリメイク作品。

と、リアルタイムでの鑑賞作品であり、とてもこの外人部隊の奮闘振りと部隊内での軋

轢に、そしてなによりラストシーンの「戦死した者の尊厳を守る」セリフには、ならず者の

部隊である外人部隊にも「騎士道精神が染み付いている」とみれて、上の作品よりは

感情移入できる・・・。




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http://www.youtube.com/watch?v=UbDDk5C7nyY

「前進か死か」 六十三年公開作


邦題が外人部隊の合言葉みたいなものであるが、こちらは特殊任務を託された部隊の

「過酷な損害」を映像にしたためた反戦も色濃くした作品で、後の「ワイルド・ギース」の

それとも相通じる外人部隊の「死してなお勇猛」の名誉わ高めるかのもの。

選ばれた精鋭の十二人で敵のリーダーを捕捉せよ、いとも簡単に捕縛した後の「苦難の

連続」を一人ひとりと犠牲を増やしていく場面から、こちらもたった一人残ったリーダーの

哀切が、よりならず者の集団であるはずの外人部隊の評価を高めた一編ではある。

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http://www.youtube.com/watch?v=L7z691yC9pc&feature=related

「外人部隊フォスター少佐の栄光」 七十七年未公開作


こちらの作品は六十六年のテリー・サラバス的上官としてジーン・ハックマンがリーダー

役で出ている、なんとも出演者が豪華な未公開作品。

こちらは遺跡発見のそれをアラブの部族から守る使命を受けた外人部隊の悲惨な戦い

の様子を映像化しているのだが、勿論「ボージェスト」の物語は参考とされているのだが、

如何せんこちらはアラブも描きながら、どこか描写がアラブを舐めたようであり、また脚

本が煮詰まっていなかったのか、設定がぶれたりと、なんとも惜しいものとなっている。

ただ指揮官としてのミスリードが犠牲を最小から最大にさせたみたいな作戦失敗も出て

ただご都合主義からか、兵器の殺傷力が明暗を分けただけとか、なんとも「あれま」な

展開には、悲壮感たっぷりの「ボージェスト」の滅び行く有終の美は見当たらない残念

な作品。


これらの作品を思い出したのは、少し変わった趣味なのだが、お風呂にはいった時に本

を読むもので、そこで柘植久慶さんの「戦場の人間学」を呼んでいて思い出した次第で、

咄嗟の時、そこに予備知識も体験もない者は、余程のものでない限り対応が出来ない

だろうし、平時だから東大の「呑気なとうさん」も、変な論を繰り広げられる。

そんな人が「いざ」となった時、役に立つか・・・。

                       という見方をすると穿った違った感想になる。


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                       といったところで、またのお越しを・・・。