エログロナンセンスに滲む整形拒否の姿勢「ベイビー・ブラッド」 | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

整形美容の功罪は、「見栄えだけ良くして」そこからの人間関係が劇的に変化
すれば、その「手術の事実」は隠さなくてはならずなのだが、困ったことに
「遺伝子の整形」は出来ずだから、以下のような「悲劇」も潜んでしまう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「美男美女から生まれた息子が、こんなにブサイクすぎるわけない!」―。
中国湖北省武漢市で、「息子が誰にも似ていない」ことを思い悩んだ男性が
DNA鑑定を依頼しようとしたところ思わぬ真相が明らかとなった。
14日付で中国経済網が伝えた。
同市内の中南医院親子鑑定センターの辛盛医師は11日、思い悩んだ様子の
夫婦と出会った。
「先生、もしかして妻が他の男と・・・。息子がどちらにも似ていないんです。
絶対に私の子ではありません。DNA鑑定して下さい!」。夫の黄さんはこう切
り出した。
その傍らでは、何やら浮かない表情の妻が黙り込んでいる。黄さんは今年27歳。
結婚して3年の妻との間に3歳の息子がいるが「私は自分の顔に自信があります。
妻もご覧のとおりの美女です。でも、息子は何でこんなにブサイクなんでしょ
う!」と訴えた。
ここで妻が「長年の秘密」を語り出した。なんと彼女は目や鼻など顔のほとんど
を整形しているというのだ。「本当のことを言ったら、あなたに嫌われちゃうん
じゃないかと思ったの」と謝る妻。
結局、その日はそのまま帰宅した黄さん夫婦。後日、辛医師のもとに
「妻の整形前の写真を見たら、息子にそっくりでした。DNA鑑定はしないこと
にしました」との連絡があったという。

http://news.livedoor.com/article/detail/7678268/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あらぬ疑いも浮上してしまう「取り繕った顔」となって、以下のような「家族
構成」へと皮肉も生まれてしまう。

$流浪の民の囁き

これだと「近親者」がさっぱり分からなくなって、どこまでも整形美容のご厄介
にならねば収まりが付かないという「なんだかなぁ・・・」の気持ちにもさせら
れるし、そこまで美についてはいささか度が過ぎているとしか・・・。

で、この「整形してでも」の意識と違って、見ていることら側からすると「歯ぐ
らい」整えれば「悲劇的ヒロイン」の役どころとして、よりエロ人気が上がった
のではと思える女優ものの映画が「ベイビーブラッド」というホラーである。

$流浪の民の囁き




「ベイビー・ブラッド」 八十九年未公開作

抜群の肢体の主人公の不幸の連続は、やがて殺戮者からけじめの自己犠牲者に
なるという悲劇で幕を閉じる物語。
出だしのサーカス団の一員の女は、その豊満な体ゆえに兎角男の目に止まる。
そんな主人公に不幸が訪れようとしている。
太古の生物が生きながらえ「種の繁栄」として選んだのが、この女性と・・・。
この「知らずに犯される場面」は肢体の豊満さがとても舐めるようなカメラワーク
から息を呑む感じなのだが、ここで「喘いだ口から零れる味噌っ歯」が、見ていて
がくんと「男のスケベ心」を萎えさせてくれる。
後は題名どおりの「血の饗宴」で、身ごもった女が「胎児の指示に従い」次々に
男をたぶらかし、そして惨殺していくというもので、臨月近くなれば余計に
凶暴になってと、まして腹を突き破って出てくるとかのショッキングなシーンも
ありと、さながら血まみれの様相が映像の中の人々には普通と映るらしく、顔に
血が飛び散っていても普通に会話したり、何よりそんな状態なのに「性欲を刺激
されるのだから、正気の沙汰ではない。
まぁ、見方を変えればコメディーの要素がたっぷり詰った「怖がらせる映画」と
とれば、流石フランス世界一セックス好きの国の異名は伊達ではないとなる。
そして生まれた「古代生物」を追って、男だらけのバスに乗込んでも、ここでも
血だらけなのに「からかわれる」ていう乗りだから、なんとも「ノー天気」なフラ
ンス男どもの「変態ぶり」を見せ付けて、主人公が取った行動は、自己犠牲による
災難の拡大阻止という自己完結・・・。
それにしてもこの主人公の豊満な肢体と「味噌っ歯」の落差に、怖い物語の悲劇
と惨殺ホラーの緊張感も吹き飛んでしまうのは、なんとも・・・。
生まれたまま手をつけないのも、それはそれで立派なのだが、もう少し何とか
ならなかったのか惜しまれる・・・。

この「なんとも惜しい歯並び」となれば、同じフランスの歌い手にも言えて、
映像を見る度に「惜しいよなぁ」と・・・。



「アイドルを探せ」
まぁ、手を入れない気概も、それはそれで清々しいし、容姿の中の歯並びに
目くじら立てるなといわれれば、その通りとなるのだが・・・。
気になりだすと、顔の一部分ばかりに目がいくのは、やっぱり病気なんだ
だろうか・・・。



ベイビー・ブラッド [DVD]/エマニュエル・エスクルー,ジャン=フランソワ・ガロッテ,フランソワ・フラピエール

¥3,990
Amazon.co.jp

                といったところで、またのお越しを・・・。