なんとも「復興・復旧」には、それこそ身命をとしてのめりこまねば進まぬものを、いざ
国会が開けば、「もごもご」自己弁護に費やして、どこまでも「自己保身」にだけ傾注し
ているとしか思えぬのだが・・・。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「脱原発依存」発言に続く、菅直人首相の原発輸出の見直し示唆に対し、旗振り役の
経済産業省幹部は「国益を無視した発言だ」と、不満を隠さない。国内原発関連メー
カーも「はしごを外された」と戸惑う。
原発を推進する米国も、日本の脱原発に不信感を強めている。退陣を表明したはず
の菅首相の発言で、日本の原子力政策への信用が日々失われている。
原発輸出の見直しが、苦し紛れの発言なのは明白だ。20日の衆院予算委では、ベト
ナムへの輸出について、「外交手続きとしては進んでいる」と答弁し、継続を表明。
自民党議員から「『原子力は律することができない技術』と言いながら外国に売り込
むのか」と、13日の脱原発依存会見との矛盾点を追及された。自らの発言と整合性
をとるには、輸出見直しに言及せざるを得なかったわけだ。
枝野幸男官房長官は21日の会見で、首相答弁について、「見直しを示唆したとは受
け止めていない」と発言。 またしても閣内不一致が露呈した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110721/plc11072120560018-n1.htm
海江田万里経済産業相は21日、左手のひらに「忍」の字を書いて参院予算委員会
の審議に臨んだ。ただ、答弁では菅直人首相の「脱原発依存」発言について「鴻毛
(こうもう=オオトリの羽毛)より軽い」などと酷評。エネルギー政策の担当閣僚とし
てメンツをつぶされてきたためか、忍耐は限界を超えたようだ。
鴻毛のくだりは司馬遷の書物の一節。海江田氏は首相発言について「本当に閣内
一致しての発言なら『泰山より重い』が、一私人の言葉なので『鴻毛より軽い』」と強調。
また、首相が脱原発を表明した13日の記者会見の直前、首相に電話で「日本は核
兵器を持たずに原子力の技術を開発してきた。原発がゼロになると技術が途絶えてし
まう。多角的に議論した方がいい」と慎重な対応を求めたことを明らかにした。
この答弁を聞いた自民党の塚田一郎氏は「経産相を罷免すべきだ」と迫った。
首相は「苦労をかけ、頑張っていただいている。更迭などは全く考えていない」と否定
したが、海江田氏は原子力損害賠償支援機構法案成立のめどが付いた段階での辞
任を示唆。首相との溝が浮き彫りになるばかりだった。
▽時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011072100913
鳩山前首相は20日、都内で記者団に「民主党内の一部にある『菅首相は早く辞めろ』
という行動は取るべきではない」と述べ、首相の自発的な退陣を待つ「太陽政策」を進
める考えを示した。
先立って開かれた鳩山グループ役員会でも、「首相を信頼し、3条件の実現に協力す
る」との方針で一致した。鳩山氏はこれまで、首相の早期退陣を求めてきたが、「これ
以上、首相を責め立てても世論の反発をかうだけ」と判断したようだ。
(2011年7月20日22時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110720-OYT1T01074.htm?from=main4
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
発言も全く軽く、そしてあまりの「責任感のなさ」を見せ付けられて、この政党の体質
は、まさに「耐えられない軽い存在」であるを、自ら物語っているようで・・・。
この軽さで、「存在が耐えられない軽さ」なんて、映画を思い出した。
こちらは「プラハの春」当時の恋愛話だが、そこでもやはりその存在が軽すぎて女か
ら「三行半」を突きつけられる男のその「やさぐれ度合いと、ナルシストぶり」が、なん
とも、軽さの価値ではどっちもどっち・・・、そして冗漫な長さは「印象がない」となって
それこそ邦題だけが「秀逸」って・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=KYcrJ7rtWAA
「存在の耐えられない軽さ」 八十七年公開作
チェコの首都「プラハ」の動乱時の男女の「ダラダラ恋愛」の延々となされる
さまは、邦題がすこぶる言い当てて、映画自体がこの邦題ではと思えた。
ワルシャワ条約機構軍の侵攻時までで、まとめてみればすっきりした映画の
一本となったきらいのあるその後は、事故死で取り繕う出来では要らなかった。
さすれば「だれた長編」という記憶にはならなかった。
ようは「あまりの退屈さ」に睡魔に襲われて、こっくりこっくりそして大して変化が
ないから、「まだやってるよ」の見ている意義は胡散して・・・。
もっとも恋愛ものの概念も、主人公の「傲慢な態度」が最後まで不満だからこそ
それだけに邦題の「哲学的」言い回しと、映画の出来が良く似合って、邦題だけ
が記憶に残り、ネットで調べてああそうかと、思い出す程度の映画だった。
まぁ、映像的にはドキュメント風なモノクロとカラーの使い方が印象に残るのだが
やはりその騒乱の中の「恋愛」物としては、あまりに冗漫な出来ではと思えた。
にしても「存在の耐えられない軽さ」と良くつけたものだ。
その言葉だけは、今の「民主党の体質」を言い当てている。
- 存在の耐えられない軽さ [DVD]/ダニエル・デイ・ルイス,ジュリエット・ビノシュ,レナ・オリン
- ¥2,625
- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。