「似非」と同じ香りの擬似ドキュメント「ジャージ・デビル・プロジェクト」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

環境保護といえば聞こえがいいで、その側面に「他国の文化」に対する不理解が見え

隠れして、その上自分達の価値観押し付けを強制しているのにも、なんら斟酌せず

無分別に言ってのけ、あるいは言動には「差別意識」ありありと、どこまでも環境問題

への意識は「似非」であり、それをそれと自覚なき意見には、唖然としてしまう。


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和歌山県太地町で伝統的なクジラとイルカ漁が解禁になった今月1日以降、
反捕鯨を訴える欧米の活動家らが連日、姿を見せ、ピリピリしたムードの中で漁が続

いている。
追い込み漁が行われている畠尻(はたじり)湾では、連日漁船が出漁しているが、捕

獲されたのは2日の約20頭、5日の10頭だけ。水族館や博物館に売却するため若

いイルカを分ける選別作業が同湾であり、活動家らの関心を集めている。
欧米からの活動家らのほとんどは、ドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」に触発された

ようだ。米国ロサンゼルスの会社社長、 リチャード・ロンドンさん(59)は「米国人も奴

隷制を文化だと思っていた時代があった。イルカ漁も悪い文化だからやめてほしい」

と話し、漁の様子を撮影。映像はインターネットで流し、実態を世界に訴えるという。
選別作業を見ていた米国人男性(65)も「食べるのも、博物館で飼うのもかわいそう

だ」と語った。反捕鯨団体シー・シェパードを名乗る活動家は現れていない。
太地町漁協の杉森宮人参事は「外国人が来るのは年中行事になったが、いいかげ

んにしてほしい」とうんざりした表情だ。 

ソース 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010090802000022.html

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環境保護の下に「他国の食文化」に対して、差別的な言動に終始する「一神教」

の排他的差別主義が行き過ぎた結果が、ドキュメンタリー的映画手法でもって、

他国民を蔑む、それを環境保護の名の下にするから、その胡散臭さには「似非」

が付きまとい、その擬似ドキュメンタリーに触発された、これまた「踊らされる人々」

の記事が上のものだが、映画的手法でも「史実」か「粉飾」かの見分けを認識しなけ

れば、映画の影響下にあるといっても過言ではない。

映像的手法は直接、人間の五感の八十パーセントを占める視覚によってもたらせる

から「見たもの」としての意識が、後々あらぬ方向に行ってもおかしくない。

そしてそんな擬似ドキュメントには、人に信じ込ませる力を秘めているのも、否定出来

ない事実である。

それがまた商売として、美味しいから「雨後のたけのこ」は後を絶たない。

捏造ドキュメントとしては、あの「靖国」なども上がるものである。




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http://www.youtube.com/watch?v=9H_O1PM5fwo

「ジャージ・デビル・プロジェクト」 九十八年未公開作


殺人事件の原因究明を追うドキュメンタリー・フィルム的手法を使い、事件の起こった

森へと、そこで次々倒されていくスタッフ、デレクターは真剣に真相に近づきと、スリリ

ングな展開を緊迫感を持って映像にしたため・・・。

しかし真相に近づき、後を妄想も取り入れたドラマ仕立てへと変化させて、作り物の

インチキ臭さをもって、真相は果たして・・・。

結末は肩透かしだが、展開事態はスピーディで良い。

だが違和感を感じるとすれば、畏怖の対象とされる「森」への恐怖のありかが、異常

に感じて、人里はなれた「文明」のなさと自然へのあちらの人達の「妄想的恐怖」が

垣間見えるだけで、殊更怖い存在として捉えるのに不思議な感じになって来る。

もつともその前に見た、以下の映画の影響がそうさせるのだろうが・・・。

よくよく調べれば、こちら方が先の製作となれば、何だあれはこれのパクリかいなと

なんとも「知ってしまった作り方」の色あせは禁じえない。




流浪の民の囁き

http://www.youtube.com/watch?v=HZu1cTg-xUM

「ブレアウイッチ・プロジェクト」 九十九年公開作


という、上の作品をヒントにしたような「森の悪魔」の真相に迫る低予算でビデオカメラ

のみによる「似非な真実味」を演出したが、単にパクリと分かるとどうにも「腹立たしい」

感じは否めない。

もっともそれを知らぬ前は「ブレアの悪魔」はいるのではないかと、信じ込ませる映像

ではあった・・・。


とまぁ、今現在の世の中が「真贋入り乱れ」た状態だから、辛辣な見方をしないと、単に

「騙された」の類いが横行してしまうのでは・・・。

それを知るだけでも、一応の価値はある。


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Amazon.co.jp                      といったところで、またのお越しを・・・。