先日話題になっていた犯罪といえば、「京都教育大学」の強姦事件だが、続報がこれまたとんで
もなく、教育者を育みあるいは志すという人間とは思えないものばかりで、これが日本の現状か
と暗澹たる気持ちを抱かせるものばかり・・・。
そして「強姦教唆」ではないにしろ、傍観出来る神経が理解不能とも思える記事を見るにつけ、
被害者は・・・。
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★卒業生の教師に誘われた、複数供述 京教大・集団準強姦
・京都教育大学(京都市伏見区)の学生6人が集団準強姦(ごうかん)容疑で京都府警に逮捕
された事件で、6人のうち複数の学生が、事件後に卒業した男性(23)から「ほかの部屋が面
白いことになっている」などと言われて現場に行ったと供述していることが16日、分かった。
また、捜査関係者への取材で、男性を含めて大学から訓告処分を受けた3人が、府警から任意
で事情を聴かれていることも分かった。
捜査関係者によると、この男性は現在、奈良県の公立校で教員をしているという。取材に
「(事件には)関係ない」などと答えている。
捜査関係者らによると、男性は他の2学生とともに「現場近くにいたにもかかわらず、行為を制
止しなかった」として大学から訓告処分を受けた。府警は3人からすでに任意で事情を聴き、犯行
への関与を慎重に調べている。
捜査関係者によると、事件は、学生たちが宴会をしていた部屋の上の階にある別室で起きた。
6人のうち少なくとも2人がこの男性から「『他の部屋がすごいことになっている』と言われた」など
と供述しているという。
事件をめぐっては、訓告処分を受けた別の男性が卒業後、一時京都市立中学校で講師として
勤務し、6人の逮捕後に辞職している。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200906170015.html
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こういった事件は、数多く先例のあるアメリカでは、映画化されるものもあり、その中の一つに
この「告発の行方」も入ってくるものだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=qo3XcNgYbTs
「告発の行方」 八十九年公開作
主演のジョディー・フォスターがアカデミーを獲った作品だが、あちらはとても
俗物的精神が蔓延しているからか、ここでの展開も場末の呑み屋的佇まいの
場所における「無用心な女」として、いやどちらかといえば「欲しがる女」として、
そこでの「レイプ」に対して・・・。
と、ほんの少しげんなりしてしまうのは、「ミスター・グットバーを探して」という映
画の女性の「男漁り」等を考え合わせると、「誘った女」と「強姦された女」がダブ
るからだろうか。
まぁ、理不尽な行為ではある。しかし理不尽に追い遣る「性的挑発」に対しては
寛容であるべきか、それともキリスト的道徳心を説くべきか・・・。
そしてこの映画は、その啓蒙を根底に忍ばせるかの展開を見せていて、結果的に
「セカンド・レイプ」とでもいうべき、告発に対する仕打ちをね女性が耐えねばならぬ
と、そこにジョディーの意志の強そうな顔が現れれば、それなりに社会派的側面を
持ってしまう。
そしてよりこの被害者への掘り下げを描き、それでもなお得られる女性の満足感と
正義感・・・、ただ見ているのは辛いものがある。
年代が「強い女性」わ求める風潮と合致していた時代も考慮すれば、その時ではな
くなれば、この映画、見る人もつくなかったかもと思える。
この映画では「強姦教唆」にも言及していたが、はなはだ難しい判断が付き纏うもの
だろう。この映画の人々と、今回の人々ではいささか今回の人々の行ないには、女性
側から見れば、許すことの出来ない犯罪行為・・・。
それも教育という「聖職」につこうとするやからの行なった蛮行・・・。
ただ、当事者でない者からしたら、一方的に糾弾するだけの「落ち度」がないかとなれば
少しばかり疑問も湧いてくる・・・。
もっとも事件後の「大学側の学生擁護」はいただけない。
教職につこうとする学生を育てる教育者とはとても思えない、だけに露呈した問題は
そういった学校側の態度にこそ、そうとうな「落ち度」があり、それが慣行となっていたの
なら、廃校にあるいは教員を取り替えるぐらいの気概を持たないと、日本の教育現場は
荒む一方となりそうだ・・・。
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- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。