- アメリカの労働者、この場合は白人のブルーカラーとしてたが、その人々が愛唱するものに
- カントリー・ミュージックというものがある。アメリカ黒人がブルースから派生していったミュー
- ジックに陶酔するのと同じように労働外での楽しみに、これらの歌が日本の唱歌と同じく、広
- がっていった。そんなカントリーの歌い手にロレッタ・リンという女性もいて、その半生を急ぎ
- 取りまとめた映画が、この原題「炭鉱夫の娘」である。
http://jp.youtube.com/watch?v=B8FvnTtT1oA&feature=related
「歌えロレッタ・・・」 八十一年公開作
子持ちの主婦がカントリー歌手として売出しから、そしてナッシュビルでのグランド・オープリ
で喝采を受け、売れたために殺人的興行から嫌気をもよおし、そこから再び立ち上がるまで
を軽快に綴った映画で、主役をシシ・スペシクが好演していて、口パクでなく自声で行なって
実物になりきっていた。
また旦那役のトミー・リー・ジョーンズもなかなかなにサポートする旦那役と、また売れた後の
周囲の妬みにもにたやっかみ心痛めるところとか、流石に演じる役者と、このサクセスストーリー
に華を添える好演である。
http://jp.youtube.com/watch?v=VAMmt77PnXI&feature=related
ブルーケンタッキーガール」 ロレッタ・リン
八人の子を産み、育てながら歌い継ぐカントリー、それもシンガーソングライターの一面もあわせ
持ちと、それでいてこなす責任感とか、フロンティア・スピリットという西部開拓時代から白人を連綿と
癒してきたカントリーの歌い手の根性は、その当時の女性の芯の強さを受け継いでと、古き良き時代
の面影が色濃く残っている映像となっていた。
そして予備知識がなかったから映画が始まって、出演者のクレジットに見慣れた名前を発見して驚いた。
http://jp.youtube.com/watch?v=2-xQoNDFwlE&feature=related
「ウェイト」 ザ・バンド ボーカル レボン・ヘルム
このザ・バンドのドラマーが映画に出ていた。それも父親役とは・・・。
何しろこの時のシシは三十一歳で十四歳役でトミーも三十四歳で二十数歳役、それがヘルムは同年代
のはずなのに、父親役とは・・・。まぁ、前半の結婚前までの出番で、後は死んでしまうでお役ごめんと
相成っているから、老け役まではなかったが、あのドタンバタンの独特のメロディー通りの演技・・・。
このザ・バンドメンバーの唯一のアメリカ人で、カントリー的フレバーはこの男ってな感じがするから、驚き
はしたが考えれば頷ける役柄であった。
にしても、原題になった歌をさらりと歌ってしまう原資は、貧しくとも誇り高く生きる西部時代からの名残りか
とも思える。
何より主役のシシが輝いている。アカデミーをとったらしいが、それも頷ける。
古き良き時代のアメリカカンウーマンってな感じが良く出ていた。
DVDで見ていたのだが、まったりとした映画に、まったりと時間を過ごせた・・・。
- 歌え!ロレッタ 愛のために (初回限定生産)
- ¥1,350 といったところで、またのお越しを・・・。