旧約聖書の士師記とかからの物語に、今アラブの嫌われ者としてつとに批判を
浴びているイスラエルのものがあった。
怪力の持ち主、サムソンが大暴れして神殿を破壊してしまう「サムソンとデリラ」
である。
http://jp.youtube.com/watch?v=Rotd6t_BAhc&feature=related
「サムソンとデリラ」 五十一年公開作
スペクタクル史劇の巨匠という監督が撮ったものだが、他の物語とは毛色が違っている
せいか、ストーリー展開はぐたぐだで、ラストシーンとか豪華衣装とか往年のハリウッド
が顔をのぞかせる見せ場はあるものの、一連の作品には及ばない出来・・・。
http://jp.youtube.com/watch?v=m2eWLbtShqg
「サムソンとデリラ」 九十六年公開作
こちらの作品になると、サムソンの凶暴性が「とっさんの瞬間湯沸し機」的見境ないものと
なって、破壊に悦びを見出しているとしか思えない。
そしてデリラ役がキャバ嬢かと思える品のなさで、サムソンも下品な色香に迷って、結局は
自分の秘密を暴露して自滅、で目をやられ粉引きの労働を細々と継続し、そして身内の迫害
にやっとこさ立ち上がり、神殿を破壊して自らも・・・。
出だしが重々しいナレーションのこけおどしの聖書からの引用なのだが、三つの約束事は
最終的に自分の力を弱める一つを除いて、簡単に破っていて「神」もないものだが、自分の
力が失われると、とたんにしおらしく「神の怒りに触れた」と懺悔改心し、神の力として破壊に
励む・・・。まぁ、宗教的に受け入れる人には「因果応報」も改心でってな物語なのだろうが、
いささかスペクタクル史劇を期待していたのには、中途半端すぎてこの凶暴なユダヤ人の
力自慢と、後先考えない行動に眉をひそめたくなるが感想で、これを現代の紛争に当てはめ
ると、さらにもともとユダヤが持つ凶暴性は、「やられたらやり返す、それも倍換えし」が鉄則
ってな、ものが浮かんでくる。
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【エルサレム支局】イスラエル軍は3日夜(日本時間4日未明)、パレスチナ自治区ガザへの
地上侵攻を開始した。軍報道官が米CNNテレビなどに確認した。イスラム教原理主義組織ハ
マスのロケット攻撃陣地の制圧が主な目的。軍当局によると、作戦は長期間に及ぶ予定だと
いう。先月27日に始まり、死者が440人を超えた対ガザ攻撃は、さらに拡大した。
ロイター通信によると、ガザ北部ベイト・ラヒヤの住民が、戦闘ヘリを伴った戦車が境界のフ
ェンスを越えて侵攻を開始するのを目撃した。一部の戦車は砲撃を行っていたという。ガザの
別の場所でも侵攻が始まったとの情報もある。
イスラエル軍報道官は「歩兵、工兵、海軍も関与している」と説明、標的が多いため作戦は
長期間に及ぶとの見通しを示した。侵攻開始を受け、イスラエル当局は数万人の予備役の
追加招集を発表した。
リブニ・イスラエル外相は地元テレビに「今回の作戦が長期的な平穏をもたらすことを期待
している」と述べ、ハマスに対する軍事的圧力を強めて停戦交渉を有利に進める意図を示唆。
今後、数次にわたる作戦が必要になる可能性もあると語った。
ハマスは侵攻作戦を激しく非難、ガザ領内の交戦でイスラエル兵士数人を殺害したと発表し
た。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090104-00000010-mai-int
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この報道に接して、いにしえの「太陽の子」サムソンとが、その凶暴性のみで重なり合う。
まぁ、この中東地区は、程度問題としても紛争が止むことはないだろう。
民族的対立は、年を重ねたとて和解になることがない。
まして経済的危機になれば、余計難関に協力しては、古代の紛争からして対立はすれど和解
なしで、後は世界世論の批判を浴びせればなだが、アラブの嫌われ者だが、欧米は親イスラエ
ルと、ねじれていては・・・。
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- Amazon.co.jp といったところで、今年の一番最初は史劇
- を取上げたのは、紛争激化のイスラエルを
- 憂慮して・・・、 またのお越しを・・・。