おどろおどろしいが、いつの間にか笑いに変わる「怪奇 吸血人間スネーク」 | 流浪の民の囁き

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つい最近、都会で毒蛇騒ぎがあり、コレクターがあらゆる種類の毒蛇を六十種類か

を無許可で飼っていて逮捕されるという報道があったが、その中にブラック・マンバ

とか最強の毒蛇が含まれていたで思い出す映画が、この映画だが蛇を主題にすると

いかにもなB級の臭いと出来になるのは、どうしてだろう・・・。



吸血

http://jp.youtube.com/watch?v=1pNHZniyAaQ&feature=related

「怪奇 吸血人間スネーク」 七十六年公開作


製作は七十三年だが、日本公開は七十六年なのは流石に配給会社でも

「見る人はいなかんべ・・・」の憶測があったものか、それとも「ジョーズ」のヒット

が製作者が同じであれば、間違って見る人もいるかも・・・。

この映画の時は新人みたいである主人公のイケメンも、ヘビに変身では気味悪

がって人気低落に直結・・・、この後売れてしまえば、恨めしい出演映画とでも思

っているかも・・・。

にしても、蛇を扱う映画ってのには、いかにもなマッド・ドクターが必須であり、爬

虫類命の人物が、学問的に低温動物の蛇なら低温化する地球でも存えるって

発想は無茶だ。

そしてキングコブラの血清を若者に注射して、実験を行なってしまう・・・。

ここらも先を進めたい思惑が製作側にあり、初対面で血清注射を受け入れ若者

って、天真爛漫な好青年・・・、というかただのバカを演じているのが、「特攻野郎

Aチーム」のダーク・ベネティクトなのだが、徐々にヘビに変身していくまでは、特殊

メーク的にも、それがヘビとなると「怖さ」や「気味悪さ」が湧き上がり・・・。

もっともこの犠牲になる青年の前の奴もなのだが、それを見るともう「怖さ」がまっさら

なくなり、大笑いに変化してしまう。

で、最後は「お馬鹿映画」の結論と相成る・・・。

にしても、ブラック・マンバをシャワー・ルームに放り込みとか、毒蛇と思うと空恐ろしく

なるが、それに人間が変身していくとなると・・・、それがどんな変身かにある程度は興味

津々なのに、「おいおい、本物のキングコブラかよ」では、大笑いで恐怖が去ってしまう。

と、時間の無駄的映画なのだが、これはこれで落差の凄さに最終的に笑えるのが狙いだ

ったら、やはり「ジョーズ」を製作した者達は違うとなるのだが・・・。

白蛇抄
¥4,053
Amazon.co.jp           勿論、この「怪奇 吸血人間スネーク」はないので、ヘビ繋がり
                    でリンクしたのは、文芸エロス「白蛇抄」で、日本では執念深さ
                   と、妖しいくねり方から、こんな喩えに・・・。
                               といったところで、またのお越しを・・・。