どうも。自民党の信用を失墜させた裏金議員であるにもかかわらず、参院選惨敗の責任を石破総裁に転嫁できるほど厚顔無恥でないと、自民党の国会議員は務まらないのでしょう(嫌味)。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『愛』です。
愛する彼女と1週間離れ離れになることによって園子温青年は狂い始める。1986年公開作品。監督と主演は園子温。
園子温監督の初期短編映画です。主演も園本人であり、フェイクとリアルの境界線上にある自己表現を描く約30分です。
狂った園青年は叫び、脱ぎ、暴れます。カメラの前で自慰行為まで披露します(フィルム撮影ゆえに画質が粗いとはいえ、男性器は無修正です)。愛は狂気であるという後年の作品テーマに通じる源流を見ることができます。
ところで性加害報道によって3年間も映画を撮れていない園は、外国人記者クラブでの記者会見で窮状を訴えました。しかし出演者に手を出す可能性が高い監督を起用するのは、プロデューサーにとって高リスクです。園は初心に帰って本作のような低予算映画を自主制作し、ネット配信することによって地道に信頼回復していくしかないと思うのです。
★☆☆☆☆(2025年7月8日(火)インターネット配信動画で鑑賞)
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