【映画評】狂覗 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。中居正広の性被害者と思われている女性を誹謗中傷するバカの中には、純粋に狂信的な中居ファンだけでなく、匿名で女性を虐げたいミソジニーおっさんも混ざっているような気がします。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『狂覗』です。

 

中学校教師が瀕死の状態で発見され、その犯人が同校の学生である可能性が強まっていた。責任を押し付けられた科学教師の森は教師を招集し、体育の授業で生徒たちが教室に不在の中、秘密裏に抜き打ちの荷物検査を開始する。検査のため招集された4人の教師のひとり、国語教諭の谷野は森の教え子で、教師になってから事故をおこし、教職から遠ざかり、森の手によって職場復帰を果たしていた。5人の教師による荷物検査によって、教師の知らない中学生たちの現実、さらに教師たちの実態も明らかとなっていく中、容姿端麗で成績優秀な万田という女子生徒の知られざる顔が浮かび上がっていく(映画.comより引用)。2017年公開作品。監督は藤井秀剛で、出演は杉山樹志、田中大貴、宮下純、坂井貴子、桂弘。

 

中学校という閉鎖的空間を舞台にしたミステリーホラーです。藤井秀剛は、昔フジテレビの深夜番組「つんくタウン」のプロデュースで『生地獄』を監督したのを記憶しています。

 

出演者が比較的無名の俳優で、スタッフを兼任しているのがインディーズ映画らしいです。出演者が無名だと、先入観を持たずに登場人物を見ることができます。

 

映像の画質が終始暗めでザラザラしています。爽やかでキラキラした場面は一秒もありません。これが今時の学校のリアルなのでしょうか。

 

禁断の抜き打ち荷物検査を通じて、教師たちと生徒たちの裏の顔が暴かれていきます。どんでん返しが何度も起きます。その暴かれた裏の顔についての描写は残酷で、精神的にきついものがあります。

 

本作のストーリーは実在の事件を断片的に取り込んでいるそうです。そんな教育現場で働く教師は過酷な職業であり、なり手が不足している現状に納得してしまうのです。

 

★★★☆☆(2025年1月5日(日)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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