まあ、だだっ広い野原の真ん中で、おっさんが呟いていると思って読んでください。
IOCが今年の東京五輪をやりたいかどうかで言ったら、おそらくやりたくないでしょう。新型コロナウィルス感染拡大が終息する見込みがない日本でやるのは無理だからです。ただし、IOC自ら中止するとは言いません。あくまで「私たちIOCはやる気満々なのだが、日本(東京都)がやれないと言ったから、仕方なく止めることにした」という結論に持って行くでしょう。そのためにバッハ会長の来日中止などネチネチと嫌がらせを続けています。さすがIOCは「オリンピック・マフィア」と呼ばれるだけのことはありますね。
IOCは東京五輪をポイ捨てし、北京五輪に関心を向けているのでしょう。一応新型コロナウィルス感染抑制に成功している中国ならば、日本よりも安心安全な大会開催が可能だからです。現在アメリカと中国の関係が緊張しているので、開催は難しいという意見もありますが、だからこそ開催する意義があると話を持って行くでしょう。平和の祭典である五輪開催によって融和ムードを演出するのです。そうすることによってアメリカも中国もIOCも面子を保てますから。
ただし、融和ムードは五輪大会開催中だけです。大会が終われば、再び米中関係は緊張状態に戻ります。2000年に韓国の金大中大統領と北朝鮮の金正日国防委員長が南北首脳会談を行い、融和ムードを演出しました。その功績で金大統領はノーベル平和賞を受賞しましたが、あれから20年が過ぎ、南北関係はどうなっていますか?
それどころか五輪大会開催中に中国が融和ムードをぶち壊すかもしれません。2014年にソチ五輪が開催されている裏で、ロシアはクリミア侵攻しました。それに倣って中国が北京五輪開催中に台湾に手を出す大胆な作戦を実行するかもしれません。各国は代表選手を人質に取られているので、中国に対する制裁が遅れます。実に狡猾な手口です。
そうなると分かっていても、日本はアメリカの言いなりで、アメリカに北京五輪に参加しろと言われたら、ヘコヘコと参加します。もし大会開催中に中国が軍事行動を起こしても、アワアワと見ているだけです。先進国とは名ばかりで、新型コロナウィルス感染抑制のために十分な政策も打ち出せない日本なんて、そんなものですよ。今のままだったら。
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