作詞家の及川眠子が、こんなツイートをしていました。
及川眠子『誰かが私をきらいでも』発売中@oikawaneko
私は小池百合子さんが大っきらいなんだけど、政治に対する信念云々以前に、彼女の一見優しげで、でも上から目線の言葉のチョイスが猛烈にカンに障るからなんだわ。「おうちにいましょう」て...「家にいよう」でええやろ、私らは子供じゃねえ、絶… https://t.co/6QPyOklP9i
2020年06月05日 17:22
引用します。
私は小池百合子さんが大っきらいなんだけど、政治に対する信念云々以前に、彼女の一見優しげで、でも上から目線の言葉のチョイスが猛烈にカンに障るからなんだわ。「おうちにいましょう」て...「家にいよう」でええやろ、私らは子供じゃねえ、絶対に家にいてやるもんかくらいに思ってたわ。反抗期か。
この感覚は理解できます。小池百合子都知事の発言はルー大柴レベルの英語の多用だけでなく、「一見優しげで、でも上から目線の言葉のチョイス」も気になるのです。
「家にいよう」を「おうちにいましょう」と言うのは、育ちの良さを強調して可愛い子ぶっているのでしょう。確かに芦屋で生まれ育った貿易商の娘で、カイロ大学卒(?)の才媛なので育ちは良いでしょう。しかし、政治家としての職責を果たすのに、そのアピールは必要ではありません。
ところが、そのお嬢様アピールを好むおじさんたちがいて、彼らが小池人気を支えているのです。大昔の学園ドラマにありがちな高嶺の花の令嬢に憧れる男子生徒と同化しているのでしょうか。いい歳したおじさんが、それをやっているのは気持ち悪いです。
または、その丁寧な言葉遣いに母性を感じるおじさんたちなのかもしれません。「おうちにいましょうね~」と優しく言われ、「バブー」と甘える紙おむつ一丁の幼児プレイおじさんを想像してください。ゲロを吐くほど気持ち悪いです。
この種の「一見優しげで、でも上から目線の言葉のチョイス」をする女性政治家は、保守系政党(というか自民党)に属しがちで、保守寄りのおじさん有権者に支持されます。おじさん有権者に媚びる計算をして、意図的にそうしたキャラクターを演じている女性政治家もいるでしょう。
逆に、革新系政党(というか立憲民主党、社民党、共産党)に属する女性政治家は媚びを売らないので、おじさん有権者に嫌われます。大昔の学園ドラマに出てくる学級委員長タイプのデキる女は、おじさんのショボい自尊心を傷つけるからです。
日本の政治は、政治家も有権者もおじさんという「おじさん政治」であり、そこで女性政治家が居場所を得るためには、おじさんのお気に入りになるのが近道なのです。ニュースキャスターから政治家に転身した小池都知事は、その路線の第一人者です。
この「おじさん政治」の問題点は、日本のおじさんの中身が幼稚であることです。学園ドラマの男子生徒と同化したり、幼児プレイを愛好したりするのは、精神的に成熟していないダメな大人です。その典型と言える人物が日本の政治のトップにいるのは、「おじさん政治」の象徴的状態です。
「少年の心を持った大人の男」ならば良いのですが、「精神的に未熟でダメなおじさん」は気持ち悪いだけです。そのおじさんたちが動かす日本の政治では、成熟した世界から取り残され、日本が衰退途上国になっていくのでしょう。
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