「大山鳴動して鼠一匹」という言葉があります。日本では「安倍二ヶ月知恵を絞ってマスク二枚」です。エイプリルフールの冗談かと思っていたら、今朝(4月2日)の新聞でも報道されていたので、驚き呆れました。
たかがマスク二枚でも、お上がくださる物なら有難いという奴隷根性の持ち主もいるようです。そんなに有難いなら、届いたマスクは神棚にでも飾ればいいです。毎日手を合わせて「安倍様~有難や~」とでも拝んではいかがでしょうか。
未知の新型コロナウィルスに対する不安から、「コロナウィルスは米国のCIAが中国に持ち込んだ生物兵器」とか「コロナウィルスは武漢の細菌研究所で実験された動物が市場で売られて発生した」という与太話に飛びつく人もいます。これらの説が本当ならば、国家機密レベルの情報です。しかし、彼らに「アンタみたいな一般市民が何で国家機密を知っているのか?」とツッコミたいですね。しがない一般市民が簡単に知ることのできる情報は国家機密ではありません。
ネタ元はインターネットでしょうか。米国のCNNや英国のBBCが、これほどの特ダネを掴めば大々的に報道しますが、未だに見聞きしていませんので。YouTubeでアクセス数を稼ぎたいから、嘘を吐くペテン師は山ほどいて、そいつらの仕業でしょう。このような陰謀論に騙されるのは、頭と心が弱い人間です。30年前ならば、オウム真理教の麻原彰晃(統一教会の文鮮明でも幸福の科学の大川隆法でも可)にコロッと騙されるタイプです。
コロナウィルスの症状が、味覚障害や臭覚障害など従来のインフルエンザウィルスでは考えられないものであることも不安感を増しているのかもしれません。よく頭を冷やしてください。コロナウィルスとインフルエンザウィルスは別物です。しかもコロナウィルスのには「新型」と名付けられています。世界中の専門家ですら、まだ全てを把握できていない新しい病気です。インフルエンザウィルスと比較しての異常性に怯えるのは時間の無駄です。
頭と心が弱い人間は、頭に血が上って冷静さを欠くと他者攻撃を始めて、不安を解消しようとします。コロナウィルスの件で攻撃の対象になるのは、発生源とされている中国です。しかし、中国をどれほど口汚く罵ったところで一切コロナウィルス感染予防にはなりません。恐怖に怯えて罵詈雑言を吐きながら醜く歪んだ顔を鏡で見てみなさい。それは心の不健康の証しで、むしろ免疫力を著しく低下させていますよ。
小心者の中国叩きがエスカレートすると、憲法改正やスパイ防止法で中国にダメージを与えられてこなかったからだと主張し出す人までいます。最近二ヶ月の政府のコロナウィルス対策を見ても、それを主張できるならば、もはや天井知らずのバカですね。
コロナウィルス感染者が日本に現れてから、マスク、消毒用アルコール、人工呼吸器などコロナウィルスとの「戦争」に勝つための「武器」が不足し続けています。これは、現政府が「兵站」すなわち物資補給能力を欠いていることを意味します。兵站は戦争遂行において基礎中の基礎です。先の大戦における戦死者の6割は餓死者です。食料物資すら満足に補給できない国が戦争をすれば確実に負けるのは、一世紀前にも満たない歴史が証明しています。
今の日本が憲法改正して「戦争のできる国」になったところで、周囲のアジア諸国は何の脅威も感じないでしょう。コロナウィルス対策の無能さを見れば、日本は瞬殺できるどころか、手を下さずとも自滅すると分析しますから。中国も韓国も北朝鮮も余裕のよっちゃんです。
だから、憲法改正など安倍が歴史に名を残すための自己満足でしかありません。そんな安倍が改憲オナニーでシコシコするために、野党が憲法審査会で右手を貸す必要など欠片もないのです。
スパイ防止法を成立させたところで、現政府の情報管理能力では国益に資する機能を発揮できないでしょう。中国の武漢市で新種のウィルスが発生したと発覚したのは昨年末です(2019年に発覚したから、新型コロナウィルス感染症の正式名称は「COVID-19」なのです)。その情報を把握できず、年明けの1月下旬になっても中国との往来に制限を設けず、インバウンド収入に目が眩み、春節で来日する中国人観光客を歓迎していたのは、どこの国の政府ですか。日本は情弱(情報弱者)国家ですね。
今の日本がスパイ防止法を成立させたところで、日本国内でうようよと暗躍する他国のスパイを取り締まることはできないでしょう。だって情弱ですから。安倍のことだから、本当に足元を掬おうとしている敵ではなく、安倍政治に批判的な政治活動をしている者をスパイだとでっち上げて弾圧するために利用するのでしょう。
以上のようなことを書くと、批判するのは簡単だと言われるでしょう。いやいや、批判するより長い物に巻かれ、寄らば大樹の陰で、偉い人の尻をペロペロ舐める方が簡単ですよ。何も考えず、脳味噌ツルツルで生きていけますから。
安倍政権は無策無能な史上最低最悪政権です。今の政権じゃなかったら恐ろしいとは微塵も思いません。今の政権じゃなければ、ほぼ何でもましです。
ここまで言うのに何の勇気も要りません。日本国の主権者である国民の一人としての責任をもって、無責任な公僕である安倍政権を批判してきたのです。今この非常時に批判の声を上げないことこそ無責任の極みなのです。
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