論点ずらしに騙されない。 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

東徹参議院議員(日本維新の会)がこんなツイートをしていました。

桜とカジノなんてメディアに任せておけば十分だ。 この日本の課題を一つでの解決する議論をしましょうよ。 莫大な借金に社会保障制度をどうするのか結論を早く出さないと日本は、終わってしまうよ。

「桜を見る会」問題もカジノ汚職問題も大したことではないという言い分です。

 

政治の世界に限らず、私たち庶民の実社会でも大事なことを話し合っている時、唐突に「そんなことより〇〇の方が問題だよ」と言ってくる奴は、大概論点ずらしを目論んでいます。批判の矛先が自分に向かわないようにするためです。東議員の反応は単純で分かり易いです。

 

「桜を見る会」問題は、政治資金規正法違反、公職選挙法違反は勿論のこと、「国家の私物化」という安倍政権の根本的腐敗まで追及すべき大事です。また、カジノ汚職問題は、元閣僚を含む複数の国会議員による収賄疑惑ですから、リクルート事件に匹敵する汚職事件に発展する可能性があります。どうして大したことがないのでしょうか。

 

更にカジノ汚職問題については、カジノ誘致に絡む中国企業から自民党の国会議員に対する収賄であることにも注目すべきです。自公連立による安倍政権は中国の軍事的脅威を煽り、沖縄辺野古基地移転やイージス・アショア設置という対中防衛を推進してきました。その仮想敵国である中国から利益供与を受けたのですから、アメリカにおけるウクライナ疑惑と同じ構図です。それでもカジノ汚職問題を矮小化していいのでしょうか。

 

本日、下地幹郎衆議院議員(日本維新の会)が中国企業からの現金受領を認めました。日本維新の会は大阪万博開催を口実にカジノ誘致を進めています。同会所属の国会議員や地方議員、吉村博文大阪府知事と松井一郎大阪市長は、東議員と同じ気持ちでしょうね。何とか屁理屈をこねて、論点ずらしをしたいはずです。もし下地議員以外に賄賂を貰っていた者がいたら、大阪の有権者は黙っていないでしょう(これまで日本維新の会を増長させてきた大阪の有権者なので、あまり期待できませんけど)。

 

自民党や日本維新の会の政治家だけでなく、政権忖度する御用メディアやネトウヨが、一見もっともらしい論点ずらしの屁理屈を拡散するでしょう。それに対し、「そうだよね~」などと脳味噌に皴があるのか疑わしいバカな反応をせず、きちんと本質的な論点をロックオンできる知性や理性を有する一国民でありたいです。

 

 

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