第十三課 物の長さ。 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

明治二十六年発行の『新撰小學讀本巻五』を紹介します。なお、読み易くするため、地の文は平仮名に統一し、文字化けを防ぐため、漢字は所々新字体に改めます。
 
第十三課 物の長さ。
 
物の長さは、ものさしにてはかるなり。
ものさしは、竹、又は金にて作り、分、寸、尺等の目をもりたるものにして、十分を一寸と云ひ、十寸を一尺と云ふ。
ものさしには、曲尺と鯨尺の二種あり。曲尺は、家及び、道具を作るとき、又は道の長さ等を、はかるときに、用ふるものにして、鯨尺は、衣服、反物等をはかるに用ふるものなり。
鯨尺の一尺は、曲尺の一尺二寸五分に當れり。
曲尺にて、六尺を一間といふ。畳の長さは、ほとんど一間にして、六十間を一町と云ひ、三十六町を一里と云ふ。
 
【私なりの現代語訳】
 
物の長さは、物差しで測ります。
物差しは、竹、又は金属で作り、分(約3㎜)、寸(約3㎝)、尺(約30㎝)などの目盛りを付けたもので、10分を1寸と言い、10寸を1尺と言います。
物差しには、曲尺(かねじゃく)と鯨尺(くじらしゃく)の2種類があります。曲尺は、家屋及び、道具を作る場合、又は道の長さなどを、測る場合に、用いるもので、鯨尺は、衣服、反物などを測る場合に用いるものです。
鯨尺の1尺は、曲尺の1尺2寸5分に当たります。
曲尺で、6尺を1間と言います。畳の長さは、ほとんど1間で、60間を1町と言い、36町を1里と言います。
 
【私の一言】
 
尺貫法の話です。日本家屋の設計には、畳を敷くために尺貫法が残っており、外国製の家具を置いても、しっくりハマらないのは、それが原因だと聞いたことがあります。
 
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