情報自給率の問題 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

シリアの武装グループに拘束されていた日本人ジャーナリストが解放された件について、様々な議論があります。その中に「何故日本人がわざわざ危険な場所へ行くのか。海外から提供された情報や映像で済むのではないか」という意見があると、そんな日本人がいるのかと落胆してしまいます。
 
海外から提供された情報や映像がフェイクだったら、どうするのでしょう。フェイクとまではならずとも、その提供元の国益や思想によるバイアスがかかった情報や映像であっても、受け手である国民の判断が誤った方向へ導かれることはあります。
 
また現地取材するジャーナリストの人種や国籍によって、取材対象の反応が変化することもあります。反米感情が強い取材先であれば、アメリカ人ジャーナリストには警戒して本心を語らないでしょう。親日感情が強い取材先であれば、日本人ジャーナリストには安心して本心を語る可能性が高くなります。場合によっては、日本人ジャーナリストが事件の真相に接近できるのです。
 
前述の「何故日本人がわざわざ危険な場所へ行くのか。海外から提供された情報や映像で済むのではないか」という意見は、「何故日本でわざわざ農作物を作るのか。海外から輸入された農作物で済むのではないか」という意見と似たものがあります。農作物=食料は国民が生存するための基本であり、それを外国に依存すれば済むと思っているならば、大馬鹿野郎です。輸入食料は本当に安全かという危機感を持たず、もし外交関係のこじれによって食料輸出を停止されたら、日本はどうなるかという想定もしない極楽トンボなのですから。
 
そして情報もまた国の未来を左右する重要なものです。食料も情報も満足に自給自足できない国は自主独立していないと思いますけどね。
 
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