【映画評】マインド・ゲーム | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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幼なじみの初恋相手みょんちゃんに再会した西だったが、借金の取り立てにきたヤクザに惨めな殺され方をしてしまう。未練たっぷりの西は神様に逆らって再び現世に舞い戻るが、今度は巨大クジラに飲みこまれてしまい……(映画.comより引用)。2004年公開の劇場用アニメ。監督は湯浅政明で、声の出演は今田耕司、前田沙耶香、たくませいこ、藤井隆、山口智充、中條健一、西凛太朗、島木譲二、坂田利夫。
 
監督の湯浅政明は、『クレヨンしんちゃん』の作画をしていたので、本作のキャラクターの動かし方も、同作に似ています。似ていると言っても、主人公がお尻を出してブリブリ振るということではなく、絵の精密さより躍動感を重視しているということです。
 
制作協力が吉本興業であり、声の出演に今田耕司、藤井隆、島木譲二、坂田利夫と吉本芸人が起用されています。死んだ西(今田)の前に現れる神様は、1カット毎に姿が変わると声も変わっているので、そこにもノンクレジットで吉本芸人がいるかもしれません。
 
吉本興業(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)が映画製作に絡むと、意外と実験的な作品が生まれがちです。本業のお笑いで儲けているので、ビジネス無視の冒険ができるからでしょう。本作はそういった部類に含まれます。むしろビジネス重視して製作すると、作品的にも興行的にも失敗することがあります(松本人志監督作品など)。
 
本作では、2次元のみならず、3次元CGや実写取り込みと多種多様な表現方法を用いて、実写では出来ないものを作り上げようとしています。その実験的かつ冒険的な試みは、とても良いです。
 
しかし、ストーリーとしては、複数の登場人物の人生が一つの流れになっていくという『マグノリア』以降、ありがちなパターンです。また、神様が登場したり、人生をリセットしたりという、何か宗教話みたいな感じが、個人的に好きではないのです。
 
★★☆☆☆(2018年9月6日(木)DVD鑑賞)
 
本作を観て、2002年に日韓ワールドカップがあったことを思い出しました。
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