桑田佳祐『がらくた』③ | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

8月が終わっちまう……。でも、桑田佳祐のニューアルバムがらくたの感想文を書くよ!
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9曲目百万本の赤い薔薇の創作モチベーションが市川紗椰へのスケベ心であったのは、桑田ファンなら分かるはずです。桑田のスケベ心は作品に昇華されます。サザンオールスターズのデビューシングルを『女呼んでブギ』にしようと考えていたという話もあります(実際は『勝手にシンドバッド』)。スケベ心がストレートに作用すれば、エロソングになりますが、技巧を凝らせば、素敵なラブソングになります。
 
これから恋愛に発展する前向きなラブソングだけでなく、既に終わった失恋を歌うのも一種のラブソングです。3曲目大河の一滴と14曲目あなたの夢を見ていますは、そんな切ない曲です。前者の「逢わせて 咲かせて 夢をもう一度 渇いた心に命与えて」という歌詞と、後者の「夢見る頃の 孤独な夜に 悩んで 病んで 悔やんで うるる」という歌詞は、昔の恋を回顧している心境です。また、前者は渋谷の街を、後者は冬の街並みを情景描写しており、おっさんが一人で街を歩きながら、そんなことを想っているとなれば、切なさが倍増します。
 
これら2曲より生々しく、失恋した男の悲しい気持ちを歌っているのは、6曲目の愛のささくれ~Nobody loves meです。「恋のしずくでショーツを濡らそう」や「張り裂けそうな前のボタン」というエロい歌詞もありますが、非モテ男の心情を表現した歌詞がリアルです。
「モテないんだもの あんなに恋して燃えて」
あんなに無理して呑ませておだてて 口説いていたのに
マブい娘(こ)はもう誰かのもの 呪うよ幸せを
終電で帰る? ホントはカラオケルームとホテルを 押さえてたのさ
最低だもの あんなにヤリたかったのに
 
・゜・(ノД`)・゜・
 
非モテ男の非リア充的な感情は、マグマのようにドロドロと滾っています。異性にモテたいがために音楽を始めたであろう桑田にも、その感情があったでしょう(今もある?)。その感情を作品で表現すれば、世の多数派である非モテ男の共感を得ます。そして、そんな曲はサザン名義ではなく、桑田ソロ名義で発表するのがふさわしいと思うのです。
 
「がらくた 桑田佳祐」で検索してほしいのさ……。
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