中泉氏と寺田氏、一騎打ちの見通し 参院選、両陣営が活発化
7月4日公示、21日投開票が有力視される参院選の公示まで1カ月となった。秋田県選挙区では先月末、共産党新人が立候補を取り下げ、野党候補が一本化。自民党現職の中泉松司氏(40)と、無所属新人の寺田静氏(44)の一騎打ちとなる見通しだ。選挙戦の構図が事実上固まり、両候補の陣営は動きを活発化させている。
寺田氏の夫は衆院議員の学氏(無所属、比例東北)で、義父は元県知事の典城氏。中泉氏は「秋田では大きなブランド」と知名度の高さを警戒。一方で「政策を擦り合わせても、主義主張の隔たりはあると思う」と指摘し、候補者一本化の動きをけん制する。
寺田氏を擁立した立民、国民、社民の3党県組織などでつくる政治団体「あきたの笑顔をつくる会」は、政党色を薄め、無所属候補として幅広く支持を集める戦略を描く。選挙期間も含め、各政党幹部の応援を求めない方針だ。
転載元:秋田魁新報電子版
【ここから私の意見】
今夏の参院選秋田県選挙区は、中泉松司と寺田静の一騎打ちとなるようです。野党擁立候補である寺田は、義父である寺田典城元秋田県知事に倣い、政党色を消す作戦で選挙戦に臨むようです。
しかし、選挙で勝つための妨げになるのは政党色ではなく、寺田のキャラクターが「デキる女」であることでしょう。日本の田舎には、女子供に対してマウンティングを行うおっさんが多々います。彼らは自分の無能を棚に上げ、「女のくせに」や「子供のくせに」(秋田の場合、「オナゴのくせに」や「ワラシのくせに」)という動機で、時には陰湿な手段を用いてでも優位に立とうとします。寺田が有能さをアピールすればするほど、おっさんは劣等感を刺激され、対立候補である中泉を勝たせようとするでしょう。
夫唱婦随が根強い田舎では、おっさんに追従する婦人がいたり、ヤンキー的上下関係が厳しい田舎では、おっさんに服従する部下や後輩がいたりして、おっさん勢力は選挙結果を大きく左右します。寺田が勝つためには、こうしたおっさん的価値観に不満を持つ人々を投票行動に向かわせることが重要です。全国ニュースでは、与党対野党という構図で参院選を報道しがちです。しかし、実際の現場で起こっていることは違うと思いますよ。
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