歌うたいのソバット

歌うたいのソバット

へっぽこ歌うたいによる、高尚かつ神聖なブログ(嘘)

整体師・ミュージシャン・現場作業員・心理コンサルタント・武術指導者など無駄に多彩な肩書きを持つ無能な男の備忘録。
世知辛い世の中にアイデンティティが崩壊しそうな方は一読下さい。ここに仲間がいます。

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"この瞬間"を快適に過ごす"

それだけを意識すれば、まず最初のうちは間違いはない。


「快適に過ごすためにはどうすればいいのか」

「もっと良くなるためになにをすればいいのか」

と、頭を悩ませることが、苦悩のはじまり。


キミは周囲を探し始め

「快適に過ごしているように見える人」を見つけ、比較し、勝手に劣等感を抱く。


そして次に「自分より不幸そうな人」を探して、一通り嘲笑したあと、いくばくかだけ安心する。


そして「私は幸福だ。私は不幸ではない」と周囲に主張しはじめる。


気づけば

"この瞬間を快適に過ごすこと"

"他者と比較して抜きん出る"ことにすり替わる。


その執着心と、無限に続く比較は


限りある人生を喪失していく。


もったいないからやめたほうがいい。キミはまだ若い。


目が見えても 耳が聞こえても 匂いと味を感じても 身体が動いても


それを感じる『意識』が閉じていれば、なんの意味もない。


『意識』を開くこと。


それは瞑想にあること。


いいかい?瞑想をすること、じゃない。


瞑想そのものは"意識の状態"であって"行為"じゃない。

ここを間違えていくら座禅を組んでも、足が痺れるだけ。

瞑想には"正解'""達成"は無い。

強いて言えば"瞑想そのもの"が目的。


まず、できるだけ静かなところに座ってみる。


そして、忙しく動き回る思考、感情、身体に

『ほんの少しのあいだでいいから、止まってみなさい。そしてリラックスしなさい』


と、声に出さずに一つ一つに促してみる。

次におヘソの下に、ごくごく軽く意識を移す。

背骨を立てる。

顎を上げない。

眼は閉じても閉じなくてもいい。閉じたなら、まぶたの裏を見なさい。

呼吸を楽にする。

キミはきっと気付く。

今までとは違う場所で呼吸していることに。


子どものころ、天井を「ただ見つめた」ことが無かったかい?


なんの思考もなく自分を、空気や時計の針の音、湧き上がる思考、体温、唾液、内臓の動く感覚


それらを『良い』とか『悪い』とか"判断"しない。

判断とは、レッテルを貼り付けること。


『不快』と思考が生まれたなら、それを止めようとせずに、ただ観てごらん。


それを好きな時間だけ、やってごらん。最初は510分でいい。終わったら、ゆっくり動き始めて、瞑想のことは忘れてしまいな。


ただ見守る。これが意識の扉の鍵だ。


意識の扉は七つある。


それぞれは鍵穴に鍵が合うまでは微動だにしない。


一流の錠前破りのコツは『手が震えないこと』なのだそうだ。手に緊張が伝わると鍵穴の凹凸を感知できない。


唯一のコツは、リラックスだ。


大丈夫。時間は無限にある。焦らなくていい。


緊張と焦り、そして『なにかを成そう』とする貪欲さは瞑想から最も遠い。


オレ自身、考えられないほど非効率なやり方で、自分の考えややり方にこだわって、幾度も挫折した。

けれど瞑想をやめなかった。


大丈夫。

キミが瞑想を続ける限り、かならず意識の扉は開く。

全てが変わる。

いつ訪れるかは保証してあげられないが、続けている限り訪れることだけは保証してあげられる。


いいかい?瞑想だけでない、あらゆることに共通するコツはね


『とにかくやめないこと』だよ。


もっと詳しく知りたかったら

オイゲン・ヘリゲルさんの『弓と禅』を読んでみるといい。すごく参考になると思う。


まぁ、一度、と言わず何度でも、試してごらん。