iTunes超活用術~スマートプレイリストを駆使して、自分専属の凄腕DJを産みだそう | 圭一ブログ

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圭一のブログです。1984年宮崎県生まれ

近頃、iTunesにはGenius機能なんて付いて便利ですが
自分はiTunesの「スマートプレイリスト」機能を独自に研究し、
いかに感動的なプレイリストを作るか? に心を砕いてきました。

大体、ipodのシャッフル機能ってのは革命的で、
予期せずふいに出てきた曲(単発)によってもたらされる喜び、そしてさらに、
偶然ではなく、何らかの意図を持っているんじゃないかと
疑わざるを得ないほどにipodが絶妙な選曲(連発)を続けた時の驚きは
音楽的感動を大きく高めてくれます。

自分でしっかりと作り込んだ「スマートプレイリスト」は「Genius機能」なんかよりずっとずっと感動的です。「プレイリスト」ではなくあくまで「スマートプレイリスト」です。「セレンディピティ」みたいなもので「偶然な幸運」を呼び寄せるのです。

しかしその道は、簡単ではありません。
まず、ある作業が必要なので単純に時間がかかります。
そしてコツを押さえておかないと、折角の作業も無駄になってしまいます。

必要なことは、
1.情報(レート、ジャンル、サブジャンルなどのタグ)を入力する
2.自分の音楽的嗜好に合わせてレート、ジャンル、タグを組み合わせて「一次スマートプレイリスト」を作成する
3.「一次スマートプレイリスト」同士をさらに組み合わせて「二次スマートプレイリスト」を作成する
です。

・情報とは
 曲名やアーティスト名は勝手にiTunesが入力してくれます。
 そして、ジャンルやレートについては手動で入力している人も
 多いのではないでしょうか。
 しかし、「便利なスマートプレイリスト」でなく
 「感動的なスマートプレイリスト」を作るには情報がまだ足りません。

 そこで、年代/ボーカルの性別/国/と、
 自分で設定したサブジャンルを入力します。

・「一次/二次スマートプレイリスト」とは
 上記の情報を入力すれば、「70年代パンクロック」とか「80年代アメリカ」とか「90年代男性ボーカルROCK」のようなテーマごとのスマートプレイリストが容易につくれるようになります。これはこれで便利なのですが、あくまで便利なだけで、感動的とまではいきません。そこで、この「一次スマートプレイリスト」を他の「一次スマートプレイリスト」や手作業で選んだプレイリストなどと組み合わせることによってあたかもオリジナル・カクテルをつくるようにして出来上がるのが、感動的な「二次スマートプレイリスト」です。

すっかり前置きが長くなってしまいましたが、
具体的なやり方を説明していきます。

1.情報を入力する

まず「レート」「ジャンル」の設定をします。
これをしっかり練るだけでもあなたのシャッフル力は格段に向上するので
忙しい方でも、ちゃんと設定することをお勧めします。

レート:自分はアーティストごとにすべてランク付けをして、それをレートに当てはめています。例外として★五つだけは、アーティストのランクに関わらず「本当に好きな曲」につけることにしています。

 ★五つ~本当に好きな曲
 ★四つ~大好きなアーティストの曲すべて
 ★三つ~好きなアーティストの曲すべて
 ★二つ~まあまあ好きなアーティストの曲すべて
 ★一つ~名前だけ知っているアーティストの曲
 ★なし~名前も知らないアーティストの曲

ジャンル:世の中には様々なジャンルがあって、よほど勉強しないと自分のパソコンに入っている全ての曲の「一般的な」ジャンルを把握することは不可能です。ただ、もしそれができたとしても、自分の認識とは違っていたりして、折角設定したジャンルも使いにくいものになってしまいます。そこで自分は、あくまで自分なりにジャンル分けを行っています。コツは、けっこう大雑把に分けていくことです。細分化したい場合は、後述する「グループ」でサブジャンルとして入力していきます。

 ROCK~パンクもガレージもテクノポップも、自分が「ROCKだ」と思えば全てここに入れます。
 J-POP、Danceなど~一般的にROCKと言われていても、自分が「ROCKじゃねえな」と思えば他のジャンルに入れます。
 また、ジャンルだけでも聴けるように、「jazz」「bossa nova」「classic」「アニソン」などを設定しています。

※ワンポイントアドバイスですが、漢字のアーティストにはちゃんと「読みがな」を入力しましょう。検索がしやすくなります。

$浅葉圭一ブログ Clockwork Green

グループ:ここからがiTunesの真骨頂です。曲のプロパティを開くと「グループ」という欄がありますが、これを活用していわゆる「タグ」を全ての曲にふっていきます。自分の音楽的嗜好、視聴スタイルに合わせてこだわってつけてください。以下、自分がつけているタグを紹介します。

 ・年代 「80s/90s」など アーティストがデビューした年代を入力します。
 ・性別 「f/m」 ボーカルの性別を入力します。
 ・国  「jp/uk/us」など アーティストの国籍を入力します。
 以上3つが、必須タグです。ビートルズなら「60s/m/uk」宇多田ヒカルなら「90s/f/jp」と入れるわけです。その他、

 ・「live」 ライブ版の曲につけます。
 ・「cover」 カバー曲につけます(全てのカバー曲に付けるわけでなく、ある程度お気に入りの曲につけます)
 ・「ベンジー」「チバ」など お気に入りのアーティストに関係した曲に付けます。「ベンジー」ならblankeyにもsherbetsにもpontiacsにも付けるわけです。
 ・「個人」 メジャーでもインディーズでもない人の曲に付けます。
 ・「DJ用」 普段はあまり聴かないけど、パーティーやDJ時に使う曲。
 ・「punk/pubrock/mods/dance/loud」など
   これがいわゆるサブジャンルです。

  ジャンルを大雑把に付けて、グループ欄のサブジャンルで細分化するには、以下のような理由があります。
  ■「punk」「loud」というジャンルを設定してそれで切りだすと、似た曲ばかりで疲れる。ブラフマンもマキシマムザホルモンも、一旦ジャンル「rock」に入れておいて、似たような曲を聴きたいときはスマートプレイリスト「loud」で切り出します。
  ■ブリティッシュビート、トラッシュなど、ロックの歴史に詳しくなりジャンルを細分化し出すと似た曲ばかりでうっとおしくなる。自分はある程度古いrockはジャンル「rock and roll」に設定して、あとはサブジャンルで設定しています。
  ■「dance」というサブジャンルを設定しておくと「踊れる曲」で切り出したいときに便利。例えばスーパーカーならジャンル「rock」でサブジャンルに「dance」、pafumeならジャンル「j-pop」でサブジャンル「dance」と設定しています。

以上は、ある程度「客観的な」基準でタグ付けを行っているわけですが
ある程度「主観的な」基準でタグ付けをすることもあります。
例えば「悲しいときに聴きたい曲を集めたプレイリスト」とか
「高校生のときお気に入りだった曲を集めたプレイリスト」とかありませんか?
それはプレイリストのままでもいいのですが、タグで「悲しい」とか「高校生」とかをつけておけば二次スマートプレイリストを作成するときに役に立ちます。

逆に、友人の結婚式のために用意したプレイリストなど
「用途別」に作成したプレイリストはあくまでそのままにしています。

※ワンポイントアドバイスですが、「タグ」はグループ欄だけでなく「コメント」欄につけることもできます。自分なりのタグを、さらに2つのグループに分けてグループ欄とコメント欄に分けて入力するとさらに高度なカクテルが作り出せることでしょう。

2.一次スマートプレイリストを作成する

ここまでしっかりやった場合、数時間を要したと思います。
本当にお疲れ様でした!

もうあなたの音楽生活のクオリティは格段に上昇しました。
「70年代uk」というスマートプレイリストを一瞬で作成することができますし
さらにpunkだけ切り出したり、女性ボーカルだけ切り出したり、といったことも自由自在です。
自分はこれで、iTunesに入れたはいいけどあまり聴かない曲を聴くようになったり、漫然と聞くのではなく、歴史を意識しながら聴く、ということができるようになりました。

個人的には、「日本の女性」(グループ「jp」かつ「f」)ですとか、
「90年代邦楽ロック」(ジャンル「rock」でグループ「90s」「jp」)、
「かなり踊れる」(ジャンル「dance」またはグループ「dance」かつレートが★3つ以上)、
「良く知らない洋楽」(レートが★1つ以下で、「jp」以外)
なんてのを頻繁に使います。

3.二次スマートプレイリストを作成する

上記「一次スマートプレイリスト」をいくつか作成して、
自分の自分の音楽的嗜好、視聴スタイルに合わせて狙った曲群を聴けるようになったら次のより高い次元へレベルアップする準備が整いました。
「一次スマートプレイリスト」同士をさらに組み合わせて、自分のiTunesを自分だけの、超凄腕DJに仕立て上げましょう!

なんだか宗教の勧誘っぽくなりましたが、あなたの音楽人生が良いものであるよう、祈ってます!