難易度は、例年並みだと思います。

 

奇をてらったような問題は出ていないので、実力がある子は運に左右されることなく、満点を取れるような出題だったと思います。

 

以下、気がついた点・助言を書きます。

 

 

問1

発音・アクセントの問題は、知識の多寡よりも学習方法・姿勢が問われています。それは、現代文における漢字の取り組みと同じです。

単語帳で、発音・アクセントの矯正を行ってください。自分が勘違いして覚えているものを、赤ペンで矯正しましょう。こんな些細なことでも、行っている人は非常に少ないです。

 

問2

語法・文法、そして構造が問われます。高3の4月までに、語法・文法の問題集を何でもよいので、3回くらい回してください。

今回若干厳しかったのが、"how come" を用いた文の整序問題です。この語法は受験勉強の過程で2・3回程度しか目にしていないかもしれません。しかし、その数少ない機会で復習をし、確実にものにしておかなければ、ミスにつながります。

受験勉強一般に言えることですが、何回かしか目にする機会のないものでも本番で出題されたら確実に取れるようにする、そういう心がまえで復習しなければならないのです。ミスしたくない人は復習を徹底して、一度やった問題は試験会場で確実にできるようにしましょう。

 

問3

BとCは、要約する力が問われます。要するに何が書いてあるのか、それを簡潔に説明する力です。

要約する力こそ、語学力です。普段の学習においても、何を読んでも、問題で直接問われていなくても、何が書いてあるのか、それは頭の中で簡単にまとめましょう。これは、国語でも同じことです。

空所31の、最後、"Thus"で始まる文は、きちんと和訳できるようにしておきましょう。

 

問4

若干大変だったかもしれません。

第2パラグラフの最終文、"These areas"がさしているものは何か、慎重に考えてください。

第5パラグラフの最終文、"with Adolescents spending only 7% of their time there being physically active" は、和訳できるようにしておきましょう。国立大学なら、ここを和訳しなさいという問題が出そうです。なお、構造を間違えると、とんでもない訳出になりますので、気をつけてください。

 

問5

会話英語の文法で、特に論理的なものではないので、時間をかけずにさっと読んでしまいたいです。

 

問6

パラグラフリーディングをする力が問われます。ディスコースマーカーにしたがって、パラグラフごと要約しながら読みましょう。

 

 

 

 

センター英語の本質は、易しい英文を速く処理することにあります。この傾向は、おそらく今後センター試験が廃止されたあとも変わらないと思います。

 

目安として、4000語を80分で読む、なので、毎日最低でも500語のものを10分以内で読む必要があります。英語のテストで「時間が足りない」という言い訳は、実力がないということにほかなりません。その言い訳だけは絶対にしないよう、日々準備しておかなければなりません。

 

高1の1月で、センターを9割取るつもりで学習しましょう。9割取れると、英語に関しては受験勉強が順調に進んでいると言ってよいと思います。

 

なお、センター試験と国立2次・私立とでは、難易度が全く違います。センター試験を見て、このレベルが大学受験だとは決して思わないでください。高校野球とプロ野球くらい違うと言っても過言ではないです。