少女監禁男「ヘリ移送」「卒業留保」2つの物議

 埼玉少女監禁事件が新たな波紋を呼んだ。県警は3月31日、負傷により入院中だった寺内樺風(かぶ)容疑者(23)の容体が回復したため、未成年者誘拐の疑いで逮捕。入院先の静岡県伊豆の国市から、捜査本部のある県警朝霞署に身柄を移した。その際に利用したのは何とヘリコプター。飛行機マニアの同容疑者が興奮したかどうかは不明だが、当局が異例のヘリ移送を選択したことに批判の声も上がっている。また、母校の千葉大学は同容疑者の卒業認定を取り消し。こちらも犯罪者の社会復帰の観点から物議を醸している。

(中略)

 母校の千葉大は同日、事件の重大さを鑑み寺内容疑者の卒業認定と学位授与をいったん取り消し、卒業を留保すると発表した。在学中に犯罪行為をはたらいた可能性が高いことによる判断。先月末には、在任中に少女買春をした疑いが退職後に表ざたになった横浜の元中学校校長に退職金の返納命令が出ている。

 千葉大の措置にはネット上で「妥当だ。いずれ退学処分になるのでは」と賛意がみられる一方、反対意見も多い。学内の法律専門家からは「さかのぼって不利益処分を下すのはおかしい」との意見も。精神科医の香山リカ氏もツイッターで「過去に遡っての判断での卒業取り消しが果たして正当だろうか」と疑問を投げかけた。

以下略。


引用終わり。
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/525444/


犯罪者の社会復帰の観点ですか・・・w

ずいぶんとのんきな意見だなぁ、と思いますね。


中学生を2年間監禁したなんて、はっきり言って、殺人と対して変わらない。

少なくとも、人の人生を2年間は殺したようなもの。

本人そして家族に与えた苦痛は、取り返しがつかないもの。

これでも、社会復帰ですか・・・、こんなことを言う人は、


自分の子どもがさらわれるまで、バカが治らないんじゃないでしょうか。




私は、千葉大の措置は、極めて妥当だと思う。

学則で、「学年は4月1日に始まり翌年3月31日に終わる」とされていて、大学における学籍は「3月31日」まで存続しているとか。それなら、発覚の時期に学籍があったわけで、留保するのは時期的におかしくないと思う。

これが、学籍のない時点での措置なら微妙な問題だったかもしれないが、今回のケースにおいては、措置は妥当だろう。



さて、おかしいのは千葉大の措置ではない。

おかしいのはむしろ、監禁された女子中学生への卒業認定の方だ。



義務教育を2年間受けていない人に、卒業を認めるのは、はたして妥当なのだろうか。

いかなる事情があれ、義務教育を受けていない人に卒業認定をすぐに下すのは、ちょっとまずいのではないか、と思う・・・。



確かに、ひどくかわいそうな事件だが、

だからと言って卒業を認めたら、義務教育の意味がなくなってしまう。

教育委員会が、義務教育を形骸化するような決定を行っても良いのだろうか?


それなりの救済措置はあっても、卒業を認めるのはどうかと思う。

冷たい意見かもしれないが・・・。


この少女には、心の傷を癒す十分な期間が必要だと思う。

そして、本人が再び教育の必要性を感じたときに、速やかに手助けしてあげる、というのが良いと思う。

それから中学の卒業認定をだしてあげて、高等教育への準備をしてあげるというので、悪くはないと思うのだが。