昨年4月ころ、6年生、もとい、高校3年生のことだが、塾生が「学校は、年間で4日しか休みがない」と嘆いていた。


これは問題じゃないかと思い、教育委員会に問い合わせてみたところ、教育委員会は学校に電話をかけてくれたとのことで、学校からは、

「そんなのは、うわさに尾ひれがついた程度」

という返事が返ってきたそうだ。


要するに、学校は、何も悪いことはしていませんよという認識だし、

教育委員会も問題はありませんよということだろうから、

これ以上何もできないから、放っておくしかなかった。



そして、センター試験も終わって、

2月。


この学校では、まだ授業をしているとか。

そして、授業の後も自習があって、受験生を学校に残しているらしい。

2月といえば、もう受験は始まっているのだが・・・



塾生は文句を言っていた。

「学校ムダ」と。

自分の志望校の受験とは関係のない医学部の問題とかをやらされているらしい。



それならそれで、行かなければいいと思うのだが・・・




そして、この生徒に冗談で言ってみた。

「3月2日の卒業式の後も、まだ学校来いって言われるんじゃない?」


帰ってきた返事は、意外だった。

「卒業式の後は、みんな自習室に直行ですよ。」


どうやら、卒業式の後も、授業があるらしい!!

国立の後期が終わるまでは、授業があるのだとか・・・


さすがににわかには信じられず、別の塾生に聞いてみたところ、

やはり卒業式の後もまだ授業をやるのだとか・・・


これでは、卒業式の意味があるのだろうか・・・?



学校が、卒業式の意味を全く理解していないというか、

式を形骸化していないだろうか。



例えば、卒業式で、これまでの学校生活を思い出して、涙を流したとして、

そのあとで自習室直行なんかになったりしたら、

私なら、涙を返してくれと、訴えたくなる・・・w



卒業式の後に、まだ制服を着るなんで、ありえない。



若いころは、自分は、およそ儀式の意味が分からなかった。

儀式なんてやってなんの意味があるのかと、そんな風に思っていた。

が、今は節目節目の儀式というのは、大切であるというのがわかっている。


しかし、学校がその意味を理解していないんじゃ、全くしょうがないとしか言いようがない。

これって、先生たちは、誰一人としておかしいと思わないのだろうか???



私は、すごくおかしい学校だと思う。

まぁ、人それぞれ感じ方は違うのかもしれないが、



ちなみに、この学校の卒業生を含めた3人に、

「将来自分の子どもをこの学校に通わせたいか」

と質問してみたところ、

3人とも「嫌だ」と言っていた。


自分は、自分の出身校に息子を行かせたいか聞かれたら、素直にハイと言えるので、

こんな返事をする生徒たちがかわいそうに思えた。