どちらか選びなさい、と言われたら、
私は迷わず、自主性を養う教育を選ぶ。
というのも、私の教育哲学は、
「子どもが大人になった時に、一人でも生きていけるようにする」
というのが根底にある。
それ以上に大切なものは、私には見つからない。
大人になったら、一人で生きていくのだから、自主性が必要である。
スパルタ式では、その点が育たない気がする。
とはいえ、放任も当然ダメである。
主体性を養うよう、うまくかじ取りしてあげる必要があるのは、言うまでもない。
私が一介の教育者として、昔と変わった点があるとしたら、
知識重視の指導から、勉強方法重視の指導に変わったこと。
つまり、多くの点において、what よりも how の方がはるかに大切だということ。
それに気が付いた。
それが、進歩であるのか、後退であるのか、私にはよくわからない。
とにかく、将来一人で生きていけるように、
そして今、親と先生が見ていないところで一人で学習していけるように、
その点を強く意識して指導している。
そして、逆説的かもしれないが、
私は大学受験合格のために、なんとしてでも合格、とは考えない。
大学受験を目的にするよりも手段として考えている方が、
合格率は高まると考えている。
この動画は、大いに参考になった。
確かに、両者の先生のどちらが正解という話ではない。
が、一つだけ両者ともに正しいものがあるとしたら、
生徒に対する愛情だと思う。
その点だけは、素晴らしいと感じたし、真似なくてはならないと思った。