昨日の自共党首討論で、以下のようなやりとりがあった。




志位: ポツダム宣言は日本の戦争について第6項と第8項の2つの項で、間違った戦争だという認識を明確に示しております。総理にお尋ねします。総理はポツダム宣言のこの認識をお認めにならないのですか?


安倍: このポツダム宣言を我々は受諾をし、そして敗戦となったわけです。そして今私もつまびらかに承知をしているわけではございませんが、ポツダム宣言の中にあった連合国の理解、例えば日本が世界征服を企んでいたということ等を今ご紹介になられました。 私はまだその部分をつまびらかに読んでおりませんので、承知はしておりませんから今ここでただちにそれに対して論評することは差し控えたいと思いますが、いずれにせよですね、まさに先の大戦の痛切な反省によって今日の歩みがあるわけでありまして、我々はそのことは忘れてはならないと思います。



以上。



この安倍総理の発言が物議を醸しているようだが、


わたしとしてはこの答弁で十分だと思う。


そんなもん、本当のことを言ったら、首が飛ぶw




ちなみに、ポツダム宣言の6項とは以下の通り。



「日本の人々をだまし、間違った方向に導き、世界征服に誘った影響勢力や権威・権力は、排除されなければならない。無責任な軍国主義が世界からなくなるまでは、平和、安全、正義の新秩序は実現不可能である。」



誰が世界征服をたくらんだ???


まぁ、東京裁判でも共同謀議なんて言われているけど、まったくもっておかしいです。


赤旗新聞以上に笑えます。




簡単に言えば、1953年5月3日、アメリカ上院の委員会で、マッカーサーは日米戦争について次のように言っています。



 「日本が戦争に飛び込んでいったのは、おもに自衛の必要にかられてのことだったのです。」


There is practically nothing indigenous to Japan except the silkworm. They lack cotton, they lack wool, they lack petroleum products, they lack tin, they lack rubber, they lack a great many other things, all of which was in the Asiatic basin.


They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan. Their purpose, therefore, in going to war was largely dictated by security.




少なくとも、敵の総大将は、日本の戦争について、世界征服なんてことは一言も語っていません。



さて、


実はGWにちょっと小旅行で、東京に行きました。


友人と靖国神社に行き、いつものように優就館で映画を見ました。


その中の言葉で印象的だったものがあるので、ここに引用しておきます。


永野修身海軍大将のお言葉です。


「戦わざれば亡国、戦うもまた亡国であれば、


戦わずしての亡国は身も心も民族永遠の亡国である。


戦って死中に活を見いだし護国の精神に徹するならば、


たとい戦い勝たずとも、護国に徹した日本精神さえ残せば、


我らの子孫はかならずや再起、三起するであろう。」



私はこの言葉の中に、戦争指導者の苦悩がうかがえます。



帝国主義という弱肉強食のルールの中で、後進国だった日本は彼ら西洋のやり方で生きていくしかなかった。



うまく立ち回れなかったかもしれないが、


それを悪などと決めつけるのは、それこそ大間違いだと思います。