【拉致再調査】横田滋さん「安倍首相が平壌に乗り込んでくれれば…」 めぐみさんの同級生らが再会祈るコンサート
拉致被害者、横田めぐみさん(50)=拉致当時(13)=との再会を祈るコンサートが22日、東京都中央区で開かれた。
めぐみさんの父、滋さん(82)と母、早紀江さん(79)も参加。被害者の家族会は安倍晋三首相との面会を要望しているが、滋さんは終了後、「平壌に首相が乗り込んで、そこで強く『(被害者を)早く返せ』ということを言っていただいたほうが効果が上がると思う」と訴えた。
日本と北朝鮮は昨年5月、めぐみさんら拉致被害者の安否について再調査することで合意し、7月に北朝鮮による調査が開始。当初は「夏の終わりから秋の初め」に最初の調査報告が行われる見込みだったが、北朝鮮が一方的に報告時期の遅れを通告し、被害者の帰国はかなっていない。
早紀江さんは、コンサートでのあいさつで、めぐみさんが拉致されてから今年で38年になることに触れ、「こんなに大変なことが1年、1年先送りされるこの国は一体何なのだろうと本当に思う。いくら何を言っても救出の形になってこない。不思議でならない」といらだちを見せた。
コンサートでは、めぐみさんの中学校時代の同級生でバイオリニストの吉田直矢さん(50)らが演奏。何度も同様のコンサートに出演している吉田さんは「何回も何回も同じことをやってきているが、何も変わらずにいるような気がして切ない気持ちになる」と語り、救出に向けた支援を呼び掛けた。
以上。引用終わり。
http://news.livedoor.com/article/detail/9918645/
横田さんに、ついにこのような発言をさせてしまった、まさに忸怩たる思いである。
昨年夏、私はすごく期待していた。というのも、秋に訪朝があるということを聞いていたから。そして、そこでは何らかの進展がありそうだと思っていた。安倍総理なら、きっとやってくれるだろうと思っていた。
ところが、その期待は見事に裏切られた。北から発せられた声明は、日本国民を煙に巻くものでしかなかった。
私も思っていた。なぜ安倍さんが直接出向かないのか?
理由はわからない。総理には、行ってはならないさまざまな理由があるのかもしれない。
足を引っ張る取りまきばかりで、物事が思い通りにならないことに、総理こそ残念に思っているのかもしれない。
そして、びっくりしたのは、12月の衆院選。
そこでは、拉致問題解決は全く争点にならなかった。
アベノミクス解散、とかなんとかで、拉致はまるで忘れられたかのようだった。
きっと、票にならないから、争点にもならないのだろう。
拉致問題が解決しない理由は一つ。それは畢竟のところ、国民一人一人の怠慢による。
もしも戦前の日本だったら…、
まともな国民による世論形成がすぐになされ、それが政府をつき動かしたことだろう。
そして、世論に応えられない政府はすぐにつぶれただろう。
なんのことはない、国民一人一人が拉致問題解決を真剣に願いさえすれば、
今の時代すぐにそれが世論となり、政府を動かすのである。
要するに国民一人一人の倫理感モラル感が低下しきっていて、
みんな自分さえよければ、他人なんかどうでもいいわけで、
だから世論形成がなされず、
政府も、北朝鮮みたいな国家に対して及び腰で、効果的な外交ができないわけである。
世論ができていれば、安倍総理はきっと訪朝し、解決に向けた努力をするだろう。
しかし投票率も著しく低い、政治的アパシーが蔓延するこの国に、もはや期待なんかできないかもしれない。
「この国はいったい何?」
この問いは、日本人として、私はすごくみっともない。
あまりにも残念でならない。
この問いを前にして、なんとも思わない日本人は、私は同胞と思いたくない。
およそ人の心を持つ人には、最愛の人を奪われた人によるこの発言の意味を、真剣に考えて下さいと言いたい。