今年も様々な物議があった。



さて、昨年私は、花巻東のカット打法とサイン盗みについて書いた。そこでは、私の主張は、「正々堂々野球しろ」というようなことで一貫していたと思う。


松井の5連続四球を例に出して、そんなことを書いた。



が、正々堂々野球するのであれば、東海大四高校の西嶋投手の遅球は、許せないということになってしまいそうだ。


自分的には、遅球というのは、投球術と言って良い気がしたので、なぜなのか、考えてみた。




ここで、高校野球で起きた物議について、自分の考えをまとめてみたい。



1.5連続四球       → ダメ

2.カット打法       → ダメ

3.遅球           → よし

4.大量リード時の盗塁 → ダメ…

5.サイン盗み       → 論外



さて、話は変わるが、私はどうしても野球を論じる時に、麻雀の打ち方を考えてしまう。


つまり、セオリー通りに従順に打つのか、それともセオリー無視の荒っぽい打ち方か。


私は、麻雀においては勝率を高めるためのセオリーよりも、もっと面白い打ち方があって、その方が好きである。



つまり、堅実に勝つつまらない麻雀よりも、出入りの激しい面白い麻雀の方が好きなのである。



話を野球に戻す。


基準は、「見ていて面白い野球」ということで考えると、上記物議に対する自分の考えは一貫する気がする。



つまり、四球とかカット打法という野球は、見ていて面白くない。


また、大量リード時に盗塁するのも、見ていて面白くない。


それは、10-0で勝っているのに、スクイズするようなもの。ここまで来ると、病的な野球というのは、誰しもが賛同するはず。



で、遅球は、野球を見ていて不愉快にさせるかと言うと…、


自分としては面白いと思うので、OKだと考えるのである。


仮に自分が野球選手で相手にこの投球をやられても、そこに侮辱とかそういう発想は全くなく、むしろ駆け引きを純粋に楽しむと思う。



そして、サイン盗みってのは、何だろうね。。。


麻雀で例えたら、イカサマに近いものがあると思う。


窓ガラスに反射させて、相手の配牌を覗き見るような行為か。




高校野球をもっと面白くするのなら、


監督は勝利至上主義なんか取らないでほしいと思うが、こういう考え方では人はついて来ないかもしれない。


送りバントなんか絶対にしない野球というのは、自分の理想である。





さて、話は変わるが、もう一つの物議。


おにぎり2万個発言であるが、あれはどうか…。




自分としては、全然いいんじゃないかと思う。


なぜなら、一度しかない高校生活で自分がしたいことをすることは、何よりも大切だと考えるから。




中には教育論をかざして反論する人たちがいた。そんなことをしてもキャリアにつながらないとか。


ようするに意味がないことをするのに、なぜ大人が止めないのか、というようなことを言っていたのだが、


高校生活において、意味がないことをするのが、大人になるのに全てムダとは私は思わない。



だいたい、何がムダで意味がないとかは、自分が決めることだ。


その子にとって、野球部を応援すること、そこでの人間関係、そういったものは将来につながらないかといえば、そんなことは決してないはずだ。




ただひとつだけ言いたいのは、


おにぎり2万個作ったこと、そのために進学科から普通科に行ったってのは、別に美談でもなんでもない。


その献身がどうのこうのとか、そんな話は聞きたくないと思う。




以上、今年の高校野球の物議に関して、思ったことでした。