日本は少子化対策を真剣にやらなくてはマズイ。


昨日の愛媛新聞 『地軸』より



白と黒と金 2014年05月27日(火)


 ホワイトカラーの話なのに、ブラックユーモアとしか思えない。安倍政権が三たび蒸し返してきた労働規制緩和策「ホワイトカラー・エグゼンプション」導入を、厚生労働省も検討し始めた▲


 働く時間ではなく「成果」で評価するとし、いくら残業しても残業代が払われない仕組み。舌をかみそうな横文字を意訳すれば「残業代ゼロ法案」▲


 第1次安倍政権下の7年前と昨年、強い反対で頓挫した際には「過労死促進法案」とも呼ばれた。今、過労死の防止を「国の責務」と初めて明確に位置づけた「過労死防止法案」が、ようやく成立しかけている。二つ並べて恥じない政治の腹黒さにはしらけるばかり▲


 年収1千万円以上の専門職を「高収入・ハイパフォーマー型」と持ち上げ、「創造的に柔軟に働ける」と推進派はうたう。だが、そんな人は一握りで、今でも十分自律的。多くの労働者には裁量権などないが、「労使合意」を要件に拡大を狙う。目的はやはり人件費削減、と白眼視せざるを得ない▲


 成果主義も結構だが、成果を公正に評価できる経営者や管理職がどれだけいようか。しかも自らは経営が傾いても、社員を長時間会社に縛りつけても、賃金を削った金で無駄な投資をしても、ほぼ責任を問われない。問題は、働き方より働かせ方にあることは明白▲


 そろそろ黒白をつけなければ。人を踏みにじり、残業ではなく残業代をなくして築こうとする「成長」の幻影に。




以上。引用終わり。




ホワイトカラー・エグゼンプション導入の動機については、よくわかる。


が、私は、どちらかというと、この制度については反対、かもしれない。つまり、愛媛新聞と考え方が同じ。



少々単純化しているきらいがあるものの、愛媛新聞の考えに概ね同意する。




というのも、愛媛新聞の言うとおり、いくら残業しても残業代が払われない仕組みは残りそうだが、


いくら短時間で成果を上げても労働時間が短くなるとはとても思えないからだ。


つまり、この制度が導入されたところで、労働時間がムダに延長されるだけ、


メリットは無視されデメリットが残るとしか思えないのだ。





さて、話を戻すが、私は日本の少子高齢化は死ぬほどヤバイと思っている。


で、少子高齢化対策としての移民導入なんか、絶対に反対である。



さらに、少子高齢化対策として、サービス残業の厳罰化が必要だと思っている。


厳罰化、は言い過ぎかもしれないが、企業にとってはそれなりのコストにしなくてはいけない。


ハッキリいって、残業なんか毎日のようにしているから、彼氏・彼女がいないヤツが多いと思うし、


それが晩婚化・少子化につながっていると思う。




今年のGW、私はいつもの年と同様、遊びに行った。


当たり前だ。毎日仕事をしているから、時々遊ぶに決まっている。堂々と仕事を休み、遊びに行った。



でも、私の身の回りでは…、


なぜか休みをとっている人が少ない、と思える。


なぜだろう?





GWを働くとか、夏休みを働くとか、年末年始を働くとか、


ありえない。




こんなことやってるから、日本は自殺率が年間3万を超え、つまり、毎日毎日100人近くが自殺する訳である。



大人は疲れているし、


子どもを産むこともメンタル的にもコスト的にもできない。






さて、すごく簡単な話、


池にたくさん金魚が住んでいて、その金魚の個体数が長い時間をかけて減ってきたら、


その池が住みにくくなった、ということだろう。



同じように、日本に大勢の人が住んでいて、長い時間をかけて人口が減ってきたら、


それはつまり、日本が住みにくくなった、ということだろう。




GDPが世界トップレベルでも、


人口が減っているというのは、そこが住みにくい国でしかない、ということだ。



少子高齢化対策は真剣にやるべきである。


もちろん、その対策で3K移民を入れるなんてことは、絶対にやらかして欲しくない。




私たちには、後世に対して責任を負って、日本を作っていく義務がある。


3K労働者だけは、絶対に入れてはいけない。