マオリ女性入浴拒否、東京五輪控え「多様な文化への敬意、対応策必要」

2013.9.13 12:43


菅長官北海道恵庭市内の温泉施設で、顔に入れ墨の入ったニュージーランドの先住民マオリの女性が入浴を拒否されたことについて、菅義偉官房長官は13日午前の記者会見で「施設の判断で断ったのだと思うが、2020年の東京五輪開催にあたり、さまざまな国の方がわが国に来てくれることが予測される」と指摘。その上で「外国のさまざまな文化に対して敬意を払い理解を進めていくことが大事だ。外国人を迎えるため、しっかりと対応策を考える必要がある」と述べた。



以上。引用終わり。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130912/trd13091221040010-n1.htm



▼ 入浴拒否は、このかた
Jive Talk




一応参考までに、別の記事も。


<温泉施設>伝統の入れ墨、マオリ女性の入浴拒否…北海道毎日新聞

9月12日(木)21時50分配信


 ニュージーランドの先住民族マオリの女性が北海道恵庭市の温泉施設を訪れた際、顔の入れ墨を理由に入浴を断られていたことが12日、分かった。女性側は「尊厳を傷つける人種差別だ」と批判する一方、施設側は一律の対応であることを強調している。


 ◇施設側「一律の対応」

 女性はエラナ・ブレワートンさん(60)。マオリの言語指導者で、唇とあごに家系や社会的地位を示す「モコ」と呼ばれる入れ墨がある。アイヌ語復興をめざす講習会の講師として来日。8日、札幌市内で開かれた行事に参加した後、関係者約10人とともに入浴と食事のため施設を訪れた。


 ブレワートンさん側は「反社会的な入れ墨とは異なる伝統文化であり、差別ではないか」と抗議したが、施設側は「入れ墨に威圧感や恐怖感を覚える人がいる。入れ墨が見えれば一律で断っている」と説明した。


 ブレワートンさん側の関係者は「先住民族の証しや誇りが認められないのは残念」。施設の支配人は「本来は幅広い客層に楽しんでもらいたいが、入れ墨のさまざまな背景までは判断できず、一線を引かないと信頼を失う」と話している。


 公衆浴場法では、入れ墨の有無に関する利用規定はなく、「経営者の判断に任せるしかない」(道食品衛生課)のが実情。銭湯経営者に対する道の意識調査(2011年度)によると「(ファッションとしての)タトゥーとの見分けがつかない」「看板は掲示しているが断れない」と対応に苦慮する回答が寄せられた。



以上。引用終わり。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130912-00000094-mai-soci





最初、このニュースを見たときの感想は、「こんなのニュースにしなくていいのに」、だった。


全くニュースバリューのないものとしか映らなかった。


なぜなら、店の対応は真っ当だから。施設の支配人は「本来は幅広い客層に楽しんでもらいたいが、入れ墨のさまざまな背景までは判断できず、一線を引かないと信頼を失う」と話しているそうだが、極めてマトモな対応だ。


自分だって、店と全く同じようにする。





びっくりしたのは、官房長官の発言の意味がよくわからないこと。「フロに入れてやれよ」って、言ってるの?



外国の文化に敬意を持つことと、全て相手の言うことを聞くのは、別問題。この女性の方こそ、異文化の理解に乏しいと言わざるを得ない。


この女性に言いたいのは、


When in Rome, do as the Romans do.

:郷に入っては郷に従え。



こう言ってやりたい。


それができなくて、文化云々語るんじゃない、と思う。