花巻東・千葉 カット打法できず号泣敗退
日刊スポーツ 8月21日(水)16時57分配信
<全国高校野球選手権:延岡学園2-0花巻東>◇21日◇準決勝
4打数無安打に終わった花巻東(岩手)の千葉翔太外野手(3年)が泣き崩れた。この試合では得意のカット打法ができなかった。第1打席は2球目を打って三ゴロ、2打席目は4球目を打って遊ゴロ、3打席目は初球をセーフティーバントしたが投ゴロ、第4打席は2ボールからの3球目を打っていい当たりの二ゴロ。その間、ファウルは1球もなかった。
試合後「自分のやりたかったことができなくて悔しいです。ファウルで粘って何としても出塁するのが自分の役目だったのですがそれを止められてしまって…。相手投手のコントロールも良かった。野球人生の中で一番悔しいです」と号泣しながら話した。
実は19日の準々決勝の後、大会本部と審判部からカット打法について花巻東サイドに通達があった。「高校野球特別規則に『バントの定義』という項目があります。ご理解ください」。
「バントの定義」とは「バントとは、バットをスイングしないで、内野をゆるく転がるように意識的にミートした打球である。自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファウルするような、いわゆるカット打法は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある」というもの。
千葉のカット打法はバスターのような構えから三塁側にファウルを打つが、これがバントと見なされる可能性があるということか。2ストライク後にファウルを重ねればスリーバント失敗で三振となる。大会本部、審判部は「バントの定義に触れるんではないか、ご理解ください、分かってくださいということです」と説明したが、この通達により、千葉はカット打法を封印せざるをえなくなった。
156センチの小柄な2番打者。3回戦の済美戦で安楽投手を攻略し、準々決勝の鳴門戦ではファウルで粘りに粘って5打席全出塁。相手投手に41球も投げさせスタンドを沸かせた。
「自分が出塁すると盛り上がるのが分かった。スタンドの皆さんが自分の力になった」と話すと再び号泣。おえつはいつまでも止まらなかった。
以上。引用終わり。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130821-00000030-nksports-base
動画も貼っておきます。
▼2013夏の甲子園 花巻東・千葉の脅威の粘り
さて、賛否が出ているこの一件であるが、私は駄目だと思う。
動画を見ても、やはりこの選手、打つ気がなさそうだし、相手投手に球数放らせて、四球狙いだと判断されても仕方ないと思われるが、それは明確なルール違反ではないかもしれないが、フェアプレー精神にのっとっているのかといえば、そうではないと思うからだ。
同じく高校野球で物議を醸した、松井が5連続敬遠された件でも、そこには正々堂々勝負しろ、というのがあったと思う。
同じ理由で、この打者にも、前に打つ技術がちゃんとあるのだから前に打てと言いたいし、そもそも監督がそう指導するべきじゃないか、と思うのである。
▼高校野球 準々決勝 花巻東(岩手)の選手がサインを盗み見る
二塁塁上でのサイン盗みの件、選手も監督も知らぬ存ぜぬで通したようだが、実はどうだったのか。謝罪すべきことは謝罪するのは、普通だと感じるのだが。本当に、知らなかった、何のことかわからなかった、のだろうか。
私なら、子どもだとはいえ、やっていいこととやってはいけないこと、その分別はつけさせたいので、謝罪さえすればそれまでの話だが、ウソをついているとしたら猛烈にしかる。
さて、浪人生の時に、松井の敬遠の件で、友人と議論になったのを覚えている。
自分が「連続敬遠なんか、もってのほか。だいたい、送りバントとかも野球をつまらなくしていて、あんなのもやめたほうがいい」と言ったところ、
「送りバントは自分の犠牲になることをやっているから、何も問題ない」
というようなことを友人が言ってきて、小一時間議論になったのを覚えている。
私は、今も当時と考えが変わっていない。
送りバントなんか、野球をつまらなくする。
高校野球とくれば、ランナーが一塁にいると、すぐに送りバントをするが、本当に見ていてつまらない。1out からでも、送りバントしてくるチームなんかは、もう最悪の部類だと感じてしまう。
しかし、静岡代表の常葉菊川高校は、送りバントをしないチームとして、甲子園に上がってきた。今年も敗れはしたが、そのスタイルを貫いていた。私が監督だったら、同じ方針を貫くだろうな、と思う。
結局、送りバントの件は、まぁ許せるかもしれないが、
ただ、カット打法に関しては、正々堂々とした勝負という範疇には入らないと思うのである。
故意の死球がよくないのと同じ理由で、カット打法も自粛すべきだと思う。
日刊スポーツ 8月21日(水)16時57分配信
<全国高校野球選手権:延岡学園2-0花巻東>◇21日◇準決勝
4打数無安打に終わった花巻東(岩手)の千葉翔太外野手(3年)が泣き崩れた。この試合では得意のカット打法ができなかった。第1打席は2球目を打って三ゴロ、2打席目は4球目を打って遊ゴロ、3打席目は初球をセーフティーバントしたが投ゴロ、第4打席は2ボールからの3球目を打っていい当たりの二ゴロ。その間、ファウルは1球もなかった。
試合後「自分のやりたかったことができなくて悔しいです。ファウルで粘って何としても出塁するのが自分の役目だったのですがそれを止められてしまって…。相手投手のコントロールも良かった。野球人生の中で一番悔しいです」と号泣しながら話した。
実は19日の準々決勝の後、大会本部と審判部からカット打法について花巻東サイドに通達があった。「高校野球特別規則に『バントの定義』という項目があります。ご理解ください」。
「バントの定義」とは「バントとは、バットをスイングしないで、内野をゆるく転がるように意識的にミートした打球である。自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファウルするような、いわゆるカット打法は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある」というもの。
千葉のカット打法はバスターのような構えから三塁側にファウルを打つが、これがバントと見なされる可能性があるということか。2ストライク後にファウルを重ねればスリーバント失敗で三振となる。大会本部、審判部は「バントの定義に触れるんではないか、ご理解ください、分かってくださいということです」と説明したが、この通達により、千葉はカット打法を封印せざるをえなくなった。
156センチの小柄な2番打者。3回戦の済美戦で安楽投手を攻略し、準々決勝の鳴門戦ではファウルで粘りに粘って5打席全出塁。相手投手に41球も投げさせスタンドを沸かせた。
「自分が出塁すると盛り上がるのが分かった。スタンドの皆さんが自分の力になった」と話すと再び号泣。おえつはいつまでも止まらなかった。
以上。引用終わり。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130821-00000030-nksports-base
動画も貼っておきます。
▼2013夏の甲子園 花巻東・千葉の脅威の粘り
さて、賛否が出ているこの一件であるが、私は駄目だと思う。
動画を見ても、やはりこの選手、打つ気がなさそうだし、相手投手に球数放らせて、四球狙いだと判断されても仕方ないと思われるが、それは明確なルール違反ではないかもしれないが、フェアプレー精神にのっとっているのかといえば、そうではないと思うからだ。
同じく高校野球で物議を醸した、松井が5連続敬遠された件でも、そこには正々堂々勝負しろ、というのがあったと思う。
同じ理由で、この打者にも、前に打つ技術がちゃんとあるのだから前に打てと言いたいし、そもそも監督がそう指導するべきじゃないか、と思うのである。
▼高校野球 準々決勝 花巻東(岩手)の選手がサインを盗み見る
二塁塁上でのサイン盗みの件、選手も監督も知らぬ存ぜぬで通したようだが、実はどうだったのか。謝罪すべきことは謝罪するのは、普通だと感じるのだが。本当に、知らなかった、何のことかわからなかった、のだろうか。
私なら、子どもだとはいえ、やっていいこととやってはいけないこと、その分別はつけさせたいので、謝罪さえすればそれまでの話だが、ウソをついているとしたら猛烈にしかる。
さて、浪人生の時に、松井の敬遠の件で、友人と議論になったのを覚えている。
自分が「連続敬遠なんか、もってのほか。だいたい、送りバントとかも野球をつまらなくしていて、あんなのもやめたほうがいい」と言ったところ、
「送りバントは自分の犠牲になることをやっているから、何も問題ない」
というようなことを友人が言ってきて、小一時間議論になったのを覚えている。
私は、今も当時と考えが変わっていない。
送りバントなんか、野球をつまらなくする。
高校野球とくれば、ランナーが一塁にいると、すぐに送りバントをするが、本当に見ていてつまらない。1out からでも、送りバントしてくるチームなんかは、もう最悪の部類だと感じてしまう。
しかし、静岡代表の常葉菊川高校は、送りバントをしないチームとして、甲子園に上がってきた。今年も敗れはしたが、そのスタイルを貫いていた。私が監督だったら、同じ方針を貫くだろうな、と思う。
結局、送りバントの件は、まぁ許せるかもしれないが、
ただ、カット打法に関しては、正々堂々とした勝負という範疇には入らないと思うのである。
故意の死球がよくないのと同じ理由で、カット打法も自粛すべきだと思う。