以前、愛光生から、学校でもらったプリントを見せてもらいました。すごくよいものだったので、簡単に紹介します。内容は、英語の学習方法で、只管朗読(しかんろうどく)というものに関してです。



ちなみに、只管朗読というのは、同時通訳者の國弘正雄 先生のコトバだそうです。



國弘流英語の話しかた
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國弘 正雄
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で、プリントの冒頭には、こうありました。


『わからない単語が1ページに10もあり、ひとつひとつ辞書を引く。そのあとで一生懸命ノートに日本語訳を作る。授業中に先生が言う訳を参考にして、自分の訳を訂正する。文法的な説明その他もノートする。家に帰って少し復習して、それでおしまい。次の週も同じように予習して、同じように授業を受ける。


 もし君が英文解釈でこうした勉強法をしていたら、残念ながら、長文を何題やろうが、何年勉強しようが、あまり実力はつかないだろう。残酷なようだが、本当だ(もちろん、全然ムダとは言わない)。』



以上、激しく同意です。まったくもって禿同ですわ。


実際のところ、これだけやっていても相当頑張っている、と言ってあげても良いのですが(なぜなら、ここまで勉強マジメにしている人が少ないから)、ただ、これでは外国語習得はムリと言うのも正しいと思います。


で、大切なのは、


『この英文はスラスラわかるぞ、という感じが大切だ。英文解釈の勉強法とは、スラスラわかる英文を一つひとつ作り上げていくことなのだ。』


だそうです。


ちなみに、英数塾DJでは、「気持ち込めて英文を読め」と、言っています。英語は棒読みしちゃダメだ、と。


当たり前だけど、英語は意味のあるコトバで、それは記号とか暗号とかじゃない。たしかに意味がある言葉であって、だから、演劇部の部員になったつもりで、気持ちを込めてセリフを読んでくれ、と言います。



これは、私がアメリカで自分のことを英語で分かってもらうためにがんばってやっていたこと、それと同じことを、生徒になんとかやらせる主旨でやらせています。特に、中学生には、これをやらせています。


日本語で意思を伝えるように、それと同じ振る舞いをしなくちゃダメだ、ってわけです。



さて、

『わからない単語が1ページに10もあり、ひとつひとつ辞書を引く。そのあとで一生懸命ノートに日本語訳を作る。授業中に先生が言う訳を参考にして、自分の訳を訂正する。文法的な説明その他もノートする。家に帰って少し復習して、それでおしまい。次の週も同じように予習して、同じように授業を受ける。』


こういう学習をしていたら、それは机でみっちり勉強したことになるし、それなりにノートも出来あがるし、なにか、「勉強やったー!」って充実感が得られるかもしれませんが、


これは、ただ単に「勉強やった気になっただけ」というのが関の山ってとこでしょうか。



英語を本当に身に付けたい人には、ぜひこれを言いたいです。




『英文解釈の勉強法とは、スラスラわかる英文を一つひとつ作り上げていくことなのだ。』



これは、真理だと思います。


これ以上に大切なコトバは、ないのではないか、と思います。


絶対に正しいはずです。




つづく。