私の友人は昨年の12月に、岩手で最大の被害をだした陸前高田を見に行ったそうです。そのとき、このようなメールを送ってくれました。
『津波によって街が壊滅的打撃を受けたところだが、行ってみたら、本当に一面の廃墟。まだ水が引かず残って大きな池のようになっているところや、空襲の焼け跡のようなところに瓦礫の山だけがあったりする。瓦礫の釜から煙が出ているところもあり、車の窓を開けたらゴミを燃やしているときのような臭いがした。とにかく茫然としたよ。本当に街がひとつ丸々なくなっていた。』
報道よりも、友人のコトバの方が、なぜか胸にぐさっときます。
産経新聞によると、岩手、宮城、福島3県で出た2253万トンのがれきは、最終処分まで済んだのは6%弱にすぎないそうです。
阪神大震災では、兵庫県で1430万トンのがれきが出て、1年以内に90%以上、3年後には最終処分まで完了したそうです。
がれきは、今も積まれたままで、撤去は進んでいないようです。昨年の今日、14時46分から時計が止まったようだ、とも書かれています。
橋下大阪市長はがれき処理をめぐり、「金だけ出して世界からバカにされた湾岸戦争の屈辱を思い出す。本当に日本は情けない国になった」と言っていました。
がれきをどう処理したら良いか、正直のところわかりません。が、私は日本各地にがれきをうつすのは得策ではない、と思います。
危険・汚染の分散よりも、一ヶ所集中の方が良いのではないでしょうか。
もしも私が福島県民であるのなら、福島を処分場に、と言います。
しかし、住み慣れた土地を離れるため、補償は求めます。
つまり、私が為政者なら、福島一県を処分場にして、そのかわり莫大な補償を約束するでしょう。
ところで、南三陸町の町長が、41人の町職員が犠牲になったのは高台に避難させず庁舎にとどまらせたのが原因だとして、訴えられたようです。
ソース:http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/03/06/kiji/K20120306002771520.html
私は、遺族の気持ちはわかりません。
ただ、私だったら、たとえ遺族であろうとも、この件に関して町長を訴えたいとは思わないでしょう。
現場でギリギリの判断に迫られた人たちに対し、責めたいと思えません。