病気を患ってから昔の事をよく思い出します

今から約24年程前の話しですが

嫁が「私の同僚の弟が癌で入院してるから一緒にお見舞いに行ってくれへん?」と言うので三重大病院まで車を走らせました

当時は仕事の都合で三重県の名張市に住んでいて約1時間位の距離で

初めて彼に会うまでの間、色々と事情を嫁から聞きながら向かいました


話しを聞くと

少し複雑な事情があって母親は少し前に姫路の方から娘(嫁の同僚)と息子を連れ、3人で知人を頼って伊賀まで来たけど当時はお金がなかった

それで弟さんは気を使いギリギリまで痛みを訴えずにいたけど急遽入院し

今も迷惑かけたらアカンと思って何も言わずに

病院で過ごしてるとの事でした

僕はやるせない気持ちになりながらも

少しでも何か力になれたらと思いましたが

いざ病院のロビーで彼と会うと

気の利いた事を言う事も出来なかった

なぜなら僕が15才の時に白血病で亡くなった祖母の死を覚悟した時の眼と同じ眼をしていたから(祖母は白血病の診断後約2ヶ月で亡くなりました 同じように最後まで周りに気を使い続けました)


お見舞いの後、程なくして彼は旅立ってしまった… 若かったので進行が早かったのです

嫁の同僚(今は元同僚)とは今も付き合いがありますが

彼が亡くなった後

姉である彼女と母親の悲しみは計り知れない物があったと察しますが

あれから前に進み元気に母娘仲良くしていて

偶に嫁とランチへ行ったり

病気の僕を気遣ってくれてます


昨年の夏に多発性骨髄腫の診断を受けて2024年の終わり、今日までの事を振り返ると僕は感じます

彼の優しさと強さを

抗がん剤の副作用等でシンドい時、思わず愚痴を吐いてしまった時に彼を思い出し「俺もまだまだやな」と

もっと強くなりたい彼のようにと

彼は24才で若くして旅立ってしまったけど

彼は本当の意味での人生の勝ち組だと病気になってから思い知らされました

今も僕に大きな影響を与え続けてるのですから