40代後半で気づいた「もう頑張らなくていい」という静かな声
40代の後半になって、ふと立ち止まることが増えました。
仕事も家庭もある程度うまくやってきた。
けれど夜、ふと鏡を見ると、どこか疲れた顔をしている自分がいました。
「私、このままで本当に幸せなのかな?」
その問いが胸の奥で小さく響き続けていました。
そんなとき、あるSNSで見かけたのが“HARUさん”という方の言葉でした。
『ほんとうの幸せは、“何かを手に入れたあと”にあるのではなく、
あなたが“いま”を感じているその瞬間にある。』
読みながら、心の奥に静かな風が吹いたようでした。
「何かを頑張って掴もうとしなくてもいいのかもしれない」──
そう思えたのは、ずいぶん久しぶりのことでした。
それから、HARUさんの教えに少しずつ触れ始めました。
それは、何かを学ぶというより、忘れていく時間。
“こうあるべき”という思考を一枚ずつ脱ぎ捨て、
本来の自分の声を聴く練習のようでした。
静かに目を閉じて、呼吸を感じると、 頭の中のざわめきが少しずつ遠のいていく。
その奥に、やわらかい光のような静けさがありました。
それは、これまでずっと探していた“安心”の正体だったのかもしれません。
この頃から、仕事のストレスや家庭の出来事にも、 少し違う見方ができるようになりました。
以前の私は、いつも「頑張らなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と 自分を追い立てていたけれど、 いまは「それでもいいよ」と心のどこかでつぶやいてあげられる。
それだけで、不思議なくらい世界がやわらかくなりました。
いつでも、あなたのすべてを抱きしめている。』
── HARUさん『いのちのダンス』より
この言葉に出会ってから、私の毎日は少しずつ変わりました。
完璧でなくても、何かを証明しなくても、 私は“生きているだけで”もう十分だった。
朝の光やコーヒーの香りに、こんなにも深く癒されること。
小さな出来事の中にも、いのちが静かに踊っていること。
それに気づくだけで、日常が少しずつ色を取り戻していきました。
40代も後半になると、いろいろな役割の中で “自分”が見えなくなることがあります。
けれど、どんなに遠回りをしても、 私たちはちゃんと自分のもとに還っていける。
それが、HARUさんの言葉を通して感じた大きな希望でした。
もしかしたら、あなたの中にも、 同じ“静かな声”が響いているかもしれません。
ほんとうの自分に還る旅は、いつだって静かな始まりから──