




先日、江里口さんによる鎌倉音楽サロンの調律が無事終わり、
ピアニストの福士恭子さんが試弾にいらして下さいました!
まだ未完成ですが、我がサロン、演奏家第1号です。
福士恭子さんは、今秋から始まるリサイタルの全プログラムを
通して下さいました。

1人でピアニストの演奏を聴く贅沢・・・・・
ああ〜〜〜でも、、、、 勿体ない!!
早くここで音楽会が出来る様にしたい、
そして福士恭子さんのダイナミックな演奏を聴きながら、いつか大きなスタインウェイを置きたい、
と新たな目標が出来ました。
♫
福士恭子さんとは大学で同じクラス、留学先にもそれぞれ訪問し、ずっと励ましあって来た、大切な友人です。
彼女はハンガリー、バーゼル、フィンランドと国を渡り、
英語を始め各国の言葉をマスターし、音楽だけでなくその土地の文学、料理、美術など
あらゆる分野にも好奇心を拡げ身につけてきた才女で、
演奏にもそのアクティブさ、知的さがよく現れています。
しかし、私は彼女の演奏を聴いていると、ある種の「懐かしさ」を感じるのです。
それは、
彼女のご両親様を始めとするご家族の温もり、
それぞれの土地や民族を愛し、理解しようとする大きな愛情、優しさ、逞しさ
彼女の持つ、誠実さ、
そして笑顔・・・
これらがもたらしてくれる才能だと、
演奏を聴きながら、改めて喜びを感じていました。
ハンガリーやフィンランドの、実際見たことのある、またテレビや雑誌で知ったであろう、
なんとなく持っているイメージ、美しい光景。
そこに、彼女が長いヨーロッパ生活の中で触れ、習得してきた感覚と本来持っている感性が入り混じり、
聴衆に様々な情景や気持ちをを浮かび上がらせる・・・・・
その中で「懐かしさ」を感じる心地よさに、
もしかしたら、déjà vu(デジャビュ)を感じる方々も多いのでは、
と思ったりもするのです。
♫
プログラムも、現代曲が多いのですが、とても素敵。
コダーイ作曲 『「7つの小品」op11 』の楽譜。
Kodaly 7darab op11
♫
下は、コダーイ作品の中の、『墓碑銘「Epitaph」』。
他に、
『巷に雨が降るように(アレグレット・マリンコーニ)/pleut dans la ville(Allegretto malinconico)』
など、今日の雨のような日に聴きたくなるような曲も。
♫
プログラム最後の曲。
リスト「ハンガリーラプソディ」。
安定したテクニックに魅せられます。
詳細は下記、福士恭子 HPへ。
私は今回のリサイタルのうち、2会場へ赴きます。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております・・・✨
* CD「Finnish Piano Music CANTUS ARTICUS」が
レコード芸術9月号特選盤に選出されています。
全国を飛び回る、調律師の江里口さんが福岡から飛んできて下さいました。
「2004年 北九州市優秀技能者表彰・技の達人」
に認定され、
「ぎじゅつやさんのピアノ店」も経営されている、江里口正美さんです。
ウィーンのピアノ製造会社エアバー社に6年間所属し、
本場のピアノ調律とピアノ修復の技術を学んだ経歴を持っていらっしゃいます。
素敵なサイトを見つけました。写真が江里口さんです。
福岡を本拠地とされていますが、全国の音楽を愛する方々、音楽家達が
「やっぱり江里口さんじゃないと!」
と、どんどん江里口さんファンが広がり、
とてもご多忙な日々を送られていらっしゃいます。
私の歴々のピアノも、江里口さんによってウィーンに運んで頂き、
江里口さんによってウィーンで売却して頂き、
そしてまた、 G(YAMAHAグランドピアノ)の箱に
Cの中身を入れて素晴らしいピアノを造って頂いたり、
今回のピアノ(YAMAHA C3)も、中身を全て新しい弦に張り替えて頂いたり・・・
これまでの音楽生活に寄り添うように、江里口さんの存在がありました。
他の芸術家の方々にも江里口さんは同じように親身になられ
江里口さんとともに音楽の歴史があるのだと思います。
海外からも著名な音楽家たちを招聘され、福岡県の音楽文化を拡げられてきたことも、
江里口さんの大きな功績です。
そこには音楽を愛すること以外の何物もなく、奥様とともに温厚で誠実な姿勢が全てで、
またそのために大変なご苦労もあったと思われます。
また、福岡県の音楽家をウィーンに連れて行かれたり、
夏期講習会を開催されたりもしていました。
私がウィーンの楽友協会(ムジークフェラインMusikverein)で
ウィーン国立音楽大学教授のアドリアン・コックス先生とデュオ共演させていただいたのも、
江里口さんのお陰でした。
あの時は、お嬢様のヴァイオリニスト・江里口奏子ちゃんもご一緒に
ザルツブルク観光したり、とても楽しい想い出があります。
江里口奏子ちゃんについての記事
今回の調律は、弦を張り替えたばかりという事もあり、
江里口さんのものすごい集中力を持って、6時間ほどの調律時間でした・・・。
久々に江里口さんの調律をされる音を聴きながら、
奥様が
「主人の才能に惚れました」
とおっしゃっていたのを、幸せな気持ちで思い出していました。
全ての調整を、様々な演奏の仕方とともに丁寧に丁寧に作られていきます。
真夏、そして弦が新しいため、山を登っては下り、登っては下り、という
調律でした。

また、この音楽サロンの音響を聴きながら、
まだこれからこれから取り付けるカーテン、またはロールスクリーンについても
ご指導頂きました。
人数がどれくらい入ったら、この部分のカーテンを閉めた方が良い、
ロールスクリーンは開けた方が良い、など
実は窓については迷っていたので、素晴らしいアドヴァイスを頂きやっと方向が決まりました。
江里口さんはなかなか休暇も取れないご様子ですが、たまのお正月休みなどは
「早く仕事をしたい」
「ピアノに早く触りたい」
そうです。
その優しい笑顔のうちに秘める音楽への情熱と職人魂は実に清々しく、
こちらにも明るく大きなエネルギーを与えて下さいます。
きっとそんな所も調律に影響しているのでは・・・と感慨深いひとときでした。
江里口さん、本当にありがとうございました。
お身体に気をつけて、これからも私達の為にどうぞ宜しくお願い致します・・・!!

9 / 9 鎌倉音楽サロン・keiピアノ音楽教室
Kyoko Fukushi | ピアニスト 福士恭子 Website
江里口奏子ちゃん演奏会