もう一か月くらいまでになるのだけれど、ピラティス帰りのとある土曜日、新宿3丁目の副都心線に向かって歩いていたときのこと。
エスカレーターを下って、あともう少しで3丁目だ!というところで、親子らしい、70代と40代初めくらいの2人の女性に声をかけられた。
「あの~、落とされたものを、男の人が拾ってもっていきましたよ?」
私: 「??」 ![]()
手には定期券入れ持っていたし、ハンカチ(←よく落とす)もあった。
お財布がはいっているところもきっちりファスナーしまっているし、やはりちゃんとはいっていた。
はっ!ipod touch 5 とwi-fi は? ![]()
バッグの横ポケットにいれてあるのだ。これらがなくなると痛い
早速チェック
ファスナーがちょいと明いていたものの、ちゃんとあった!ホッ![]()
ここまでの確認、ほんの5~6秒程度。
じゃあ、何が落ちたの?
「定期券入れみたいでした。あのチェックの服の男の人が拾っていきましたよ。」 といって、エスカレーターの人を見て話す娘さんらしき方。
確かにチェックを着た、若いもさっとした感じの後ろ姿の男性がいる。
でも定期券、落としてないし・・。
私;「定期券はここにあるんですけど、私が「何か」を落としたということなんでしょうか?」 とあらためてベーシックな質問。
今度はお二人で口ぐちに”そうです!”といい、またチェックの男の人が拾っていった、と繰り返していう。
おかしいなあと思いつつ、ここは新宿だし・・と、追ってみることに。
慌てて追いかけることになったけれど、あの二人にちゃんとお礼を言えていたかしら。
急いで今おりたばかりのエスカレーターを駆け上がり、チェックのシャツを着た男性のところへ。
「あの~、すみません。私が落としたものを拾ったと聞いたのですが」と息をきらしながら尋ねる私。
顔を上げた男性はもさっとした印象とは違っていて、その人の目を見た途端、「人の物を盗ったりする人じゃない」と感じた。
目は心の窓なのだから。
でも、とりあえず続けてみることにした。
「定期券入れみたいだったということなんですが・・」
その人は、私が手に持っている定期入れをチラと見てから、「拾ったのはこれです」と不思議そうな表情で、左手にもった定期券入れを私に見せてくれた。
自分で定期券落として、拾って、そのまま無造作?に手に持っていた光景が目にうかんだ。
思わず 「やっぱり!」 という私。それ以外は何も拾っていないのだ。
その人はビックリはしていたものの、怒るでもなく、いらいらするでもなく、終始ニュートラルな感じで対応してくれたので有難かった。定期券を見せてくれた手の動き等からも、この人、たぶんかなりおっとりした人じゃないかと思う。(私と正反対だ)
疑ったことへの謝罪と、不躾な質問に対応して下さったお礼を言って、最後は二人でニコニコして別れた。本当に感じのいい人だった![]()
しか~し![]()
今回の件、ちょっと怖いなと思った![]()
複数の人が完全に見間違えていて、でも自分たちが見たものを正しいと信じている。
もし彼女たちが、落とし主と思われていた私にではなく、たまたま構内を巡回している警察官とか駅員を見つけて、そちらに話していたら?
今回出会った人たちは、みなさん善意のある方たちばかりだったと思うのだけれど、出会ったタイミング等で変な方向にいってしまう可能性があるよね?
今回はエスカレーター駆け登ってゼイゼイしたくらいで一件落着したので良かったけれど。 (もちろん相手の人には嫌な思いさせちゃったけど、最後は笑顔を見せていただけたのが幸いだった)