主な収録筐体
ポップン
主人公
仙獣人、山吹
作者コメント
フォレストスノウ2
弟子の閃き
(0:00)
厳しい修行を終えた鴉天狗、智羅は神となりこの地を去る。
その為智羅はこの地を弟子に託す事となる。
弟子の名、それは山吹。
彼は狐姿の仙獣。智羅から教えを譲り受けた者である。
(0:22)
冬。この地は雪が白く降り積もり寒冷に包まれた。
朝になれば木々は雪を振り払い、雪融けの水は冷たく、小川は麓まで流れ行く。
草木や獣達がそれぞれの生活を始める頃、
(0:38)
森には笛の音色が鳴り響いた。
山吹の役目はこの森を助け、見護る事。
獣や木々、草花、川、様々な生物が生きる地を護るのが師匠智羅からの教え、及び修行である。
この地の美しい自然は数千年もの間、人知れず師匠智羅が護って来たものだった。
その功績が認められ、神となりこの地を去ったという。
師匠智羅は扇を広げ優しい風を吹かせ、瞬く間に生物達の成長を助け、育んだ。山吹は数百年もの間、師匠の姿を見て来たのである。
今や師匠はいない。
次は自分が師匠と同じ役目を務めるのだ。山吹は笛を吹き、その音色で森の成長を助ける。それが彼の選んだ育み方である。
山吹の笛の音色は美しいものだった。
すると一羽の小鳥が山吹の元へやって来たではないか。
「お前もこの笛の音色を聴きに来たのか。おいで、気のすむまで側に居なさい。」
小鳥は山吹の肩に止まり、笛の音色を聴く。
(0:53)
だが優雅な一時も束の間、
突然白い風が森中を吹き荒らした。
山吹は白い風を止めようと試みる。
「すまないな。風が暴れておるようだ。」
なんとか風は収まったが
山吹1人の力ではどうにも上手く行かないのだ。やはり師匠と比べれば彼はまだまだ未熟の身。
自然と共存は完璧では無い。
音色で風を収めようとしたが
笛の音色からは微かな雑念が入りそれが妨げとなる。
それに自然が山吹をまだ認めていない事も理由の一つだろう。
やはり山吹1人にこの森の守護を任せるのには荷が重かったのだろうか?
気付けば小鳥も飛び立ち、離れて行った。
そんな小さな焦りも妨げとなる。
師匠の居ない初日。今日は白い風を止めただけで既に日は傾き始めていた。
(1:01)
どうすれば良い?師匠にもやはり最初の頃は同じ感覚はあったのだろうか?
弟子までとは言わない、山吹はただ仲間が欲しかった。共に助け合える仲間が。
仲間…その時、山吹の中で閃きが過る。
すぐさま山吹は場所を移動し、麓の景色の見える最も高い崖に立つ。
(1:12)
そして夕陽が空を黄金色に染める時、山吹は力強く笛を吹いた。
その音色は麓の集落に住む人間にまで届く。
「何だこの笛は?」
「美しい音色はあの森から聴こえるぞ?」
人間達は森の方へと振り向く。
そう。山吹は人間に己の存在を知らせたのだ。これは師匠智羅ですら実行しなかった事である。
だが山吹は敢えてその道を選んだのだ。
普段師匠は普段人間について何も話さなかった。何故だろう?
植物と動物を愛でた師匠だが人間だけには厳しかったからだ。だから人間の前に姿を現す事はなく、誰も智羅の存在を知る者はいなかった。
しかし人間も獣達同様に師匠の育んだ森と共に生きてきた者達だ。きっと我の力となってくれる。それが山吹の導き出した答えである。
仙獣人としてまだまだ若く、未熟である山吹。だからこそ人間達に助けと信頼を持ち、共に歩む事を選んだのだ。
────この自然を護ろう。我と共に。────
今のままではいずれ自然は牙を剥き、森はおろか、人間の住む麓にまで被害が及ぶだろう。
もしそうなれば師匠も悲しむに違いない。
(1:42)
この影響からか、山吹はこの地を守る狐の姿をした神様として人間に崇められている。
仙獣人は幻と言われ本来、人間は姿を見る事はできない。それでも麓の人間は山吹の存在を知っている。
山吹様。それは人間と共に、自然を護る神様。そうすれば山吹様は我々人間に恵みをもたらす。
そう伝えられている。
そして現在、今も地元住民は自然を護り続けており、この地は大きな災害もなく、平穏な日常が続いている。それは山吹様が今も尚、この地を護り続けているからなのだ。
(1:59)
これがこの森の神、山吹様に纏わる物語。
閲覧ありがとうございます。
音芸神話更新何年振りかな?しかもポップン曲だし。
去年音ゲー復帰しまして、復帰したからには何か書かないとと思った結果フォレストスノウ2となりました。この頃の曲は丁度思い出の曲ですね。しかし久々に書くと文章力低下した気がしますね。(笑)
智羅は誇り高く、己にも厳しいイメージですが山吹は何者に対しても心優しく接するイメージですね。
これからもまた音芸神話更新するかもなので音ゲーマーの方はどうぞよろしくお願いいたします。
