キリマンジャロ
魂を売る気はない
だけど首をくくったっていい
ゴールを手に入れてやる
そのために首を賭けるんだ
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シアトル、日本、千代。

 何となく、二七歳で死ぬと思っていた。

 いつかカレンダーの遥か先の日付に書き込んだのを覚えている。僕が死ぬ日。二七歳の誕生日。
 大した理由なんてない、そう言ってしまえばジェネレーションXぽいけれど。ニルバナのカートコベインが自殺したのが二七歳だったというただそれだけだ。
 だが特別カートが好きだったわけではない。ニルバナよりスマッシング・パンプキンズやNINのほうがよっぽど好きだったし、ジェフ・バックリィの訃報に接したときのほうがショックだった。それでもあのグランジというムーブメント、陰鬱で、シニカルで、結局コマーシャリズムから抜け出せなかったあの九十年代を思い返すたびに、それが祭り上げられたものであってもカートは一人のミュージシャンから乖離した象徴だったと思う。

 九十年代! 首都にほど近い街から、東北の地方都市へ移り過ごした日々。栄光の時代と最後の数年間。
 重油に沈み込むように、一度躓いただけだったはずの夏から、何もかも加速度的に悪くなっていった。生活の隙間には悪い予感が漂っていて、常にこちらを見張っていた。今戻ることができるなら、見逃してきたチェッカーフラグに気づけるだろうか。

 まだどうするかは決められない。今年僕に起こったことが象徴的なものであってもだ。
 この約一年をおまけとして過ごしてみようと思う。あと三三三日。僕が二七歳になる日に。

 あと三三三日。