私も今回の安保法案には反対の立場なのですが、
いつもこういう状況になると思うことが2つあります。
1つは、デモをする方々が
「誰に対してデモをしているのか?」
という点です。
多くの場合、国会や与党に対して行っているような印象を
受けるのですが、それは意味があるのでしょうか。
というのも、今の国会や与党を選んだのは、
私たち国民自身であって、責任は国民にあるのでは
ないでしょうか。
だとしたら、国会や与党に何かを求めても、
彼らは現時点で多数なわけですし、
選挙で多数に選んだ国民の代表なわけです。
であれば、国民が選挙結果を反省し、
対応を呼びかけるべきではないでしょうか。
確かに、国民に衆議院解散権はないので、
今すぐにでも止めたいという思いなのですが、
そこはぐっと我慢して、
「次回の選挙は○○しよう!」みたいな活動の方が
実を結ぶのではと思います。
実際、一部の国会議員さんは「時間がたてば国民は忘れる」と
発言しているようですので。
2つめは、「野党が採決を退席するのはけしからん」
という一部の意見です。
そういう意見の方は、決まって
「国会議員は国民から選ばれているのだから、
国会を退席するなんて怠慢だ!」
みたいな言い方をします。
しかし、国会は立法府ですよね。
法案を議論をして、成立させる・否決するのがお仕事です。
そして、そのお仕事は多数決によって決まります。
採決を欠席しても結果が変わらないのだから、
別によくないでしょうか?
もちろん、修正議論とか対案を出すとか、
そういう努力は必要と思います。
どうせ少数なのだから、何もしなくても同じというのは
ダメだと思います。
しかし、最後の最後、採決に出席しようがしまいが
結果がわかっている場合、
その場にいること自体が義務としてどうなのかは、
そこまで意見するようなことではないと思います。
逆に少数派のせめてもの対抗手段としての退席は、
ありなのではないでしょうか。
皆さんは、こういう民主主義の状況、どう思いますか?