「マネキン」とは
職業としてのマネキンと人形としてのマネキン、ふたつの指す言葉があるそうです。
「マネキン」という職業は、店頭において各種商品の宣伝・販売促進にあたる販売員のこと。
商品の服を着て販売するマネキンガール。
1920年代に新しい職業婦人として注目されたそうです。
1920年は大正9年、
民主主義の発展を目指す大正デモクラシーが背景にある時代。
「女性解放運動」「部落差別解放運動」「普選運動」などさまざまな社会運動が発生しました。多くの庶民が参加し、社会の在り方を変えていった頃ですから、花形職業だったことでしょう。
時は過ぎ、 1986(昭和61)年のヒット曲「夜霧のハウスマヌカン」があったとおり「ハウスマヌカン」という呼び名になったことも。
ちなみにハウスマヌカンは和製英語、英語のhouse+フランス語のmannequin、外国では通じないそうですのでご注意を。
この時代はDCブランド全盛期。ちなみに雑誌アンアンが命名したのだそうです。
ハウスマヌカンはこの頃、ブティックの女性店員を指していたのですが、男の販売員の呼び名もあったそうです。
ハウスマヌカン・オム
やはりお洋服の世界は女性の方が主導ですね。
マネキン&トルソーのお話とはちょっと反れましたが、お客様に対してお洋服を魅力的に見せる、という目的においては、人であっても人形であっても同じです。
ハウスマヌカン、そのブランドイメージに合う髪型やメイクまで完全トータルコーディネートでした。
そして平成、名称:カリスマショップ店員あらわる。
14坪のお店で月に2億円売れたこともあったという話です。
大正、昭和、平成、マネキンから始まり、それぞれの時代に一世風靡した呼び名がありました。
令和を代表する呼び名は何になるのでしょう。楽しみですね。