右翼と左翼はどうちがう?
またまた雨宮処凛の本ですが、何故かはじめて対談本じゃないのを読みました 前にも書いたかもしれないですが、書いてる人が同じだから内容もそう大して変わり映えするものでもないのですが、右翼とは、左翼とは、の基本をわかり易く書いてあるので、政治的なものや思想的なものに関心がある人にお勧めです。まぁ、ただこの本のサブタイトルは「14歳の世渡り術」なので中学生向けに書いてはあるのですが
まぁ、それでも学校では絶対教えてもらわない内容ですからね。もうちょっと掘り下げて書くと、この本の中で雨宮が右翼の活動家3人と左翼の活動家3人にそれぞれインタビューしたものが載ってるのですが、右翼の3人それぞれで共通すると思ったのが、右翼は暴力的なことを言っているのではなく、また暴力的な背景をもって発言しているのではなく、最終的にギリギリのところまで追い詰められた結果として暴力が伴ってしまっただけだったのだ、ということです。後、歴史認識的には「大東亜戦争」はそれこそ白人至上主義からのアジアの解放であったわけで、日本人として自虐的な歴史観を持つことはないのだ、ということです。ただ功罪、いい側面も悪い側面も当然あって、悪い部分は反省というか悪かったとして、いい側面を何故日本史で学習させていないのか、という苛立ちは行間から読み取ることができます。これが左翼の3人になると、やはり全く逆の思想観で先の大戦は「侵略戦争」であった、とするわけです。まぁ、おおまかに言うと、「太平洋戦争」の歴史認識として、左翼は「侵略戦争」と捉え、右翼は「大東亜解放戦争」と捉えてる、ということで、現代において現在右傾化する若者、という危機感を持っているのは左翼だけで、右翼の3人は全然日本が右傾化しているとは思えず、やっと真ん中(中道)になったくらいの感覚みたいです。サイコ的にはそれほど左翼が強かった時代なんてなかったような気がするのですが、右翼からすると今までが左に偏っていた、ということみたいです。まぁ兎も角、右と左を分ける面はそんなところみたいで、現在、雨宮が係わっているワーキングプアの問題においては、右も左もなく生存に対する危機として、思想を超えての運動、戦いであるようです。
因みに、ここのインタビューに出てくる右翼と呼ばれる人たちは、現在、圧倒的に多い親米(アメリカ)右翼ではなくて、どちらかと言えばマイナーな(といっても木村さんは有名か)、というか反米の立場、民族派としての立場で活動している人たちである。
えー、後、蛇足的に右翼と左翼の定義などについて。
左翼とは。
祖国が直面する危機を、その政治的共同体自身の内部の問題として捉え、それ自身を、常に潜在的に亀裂や対立を内包するものと見る立場。
右翼とは。
祖国が直面する危機を、もっぱら外からのもの、外敵によるものと見る立場。右翼は自ら右翼などとは言わない。名乗る人(例えばネットウヨクとか)は特別に自称している可能性が高く、一部には偽右翼もいるが、だからといって左翼ではない。売国的な行為、所謂非国民の行動のみが左翼である。自称しない大半の右翼は保守中道というものである。
右翼VS左翼では、もっぱら左翼がそれこそ左翼的に知的アナーキズムを展開する際に右翼なるものを攻撃するのみで、右翼は左翼のことを単に非国民、外敵として扱うに留まる違いは歴然である。じゃ、脱税する人は左翼?



