■同済大は愛国教育基地(by人民日報)


別に立命館を受験して落ちたとか私怨があるわけではないのですが

あまりにもわかりやすい学び舎の凋落というわけで


温家宝と立命館とか・

http://ameblo.jp/disclo/entry-10030775929.html


の立命館ですが


中国・同済大が分校開設
立命館大「大阪キャンパス」

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007050900219&genre=G1&area=O10

(京都)


 立命館大(京都市中京区)は9日、中国・上海市の同済大が大阪市中央区にある立命館大のサテライトキャンパスに大阪分校を開設すると発表した。同済大は日本初進出で、立命館大はカリキュラム開発や学生募集で協力するとともに、両大学院のMBA(経営修士)を同時に取得できるプログラムの開設を目指す。


 同済大は1907年創立の「同済独文医学堂」が前身で、中国政府直属の重点大学の一つ。法、医、工など9学部ある総合大学で、土木建築分野では中国トップクラスの実績を持つ。


 上海市と友好都市提携を結ぶ大阪市が、大学誘致政策の一環として、同済大の分校開設を働きかけた。立命館大も97年に同済大と包括協定を締結しており、日本進出に協力することになった。


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まぁ、私は普通の教育交流まで文句を言う気はありません。

ただし、立命館がやってきたことと、中国当局の対日情報戦略を考えると

あまりにもわかりやすい展開をされるもんです。


同済大なんか人民日報自ら「愛国教育拠点」って言ってます。


同済大軍装式


愛国主義教育基地で行われた軍装発布式

http://www.people.com.cn/GB/kejiao/40/20011214/626902.html

(人民日報)


でこの同済大学というのは我が国教育、報道関係者を

顧問として一本釣りしていっているのですが


川村範行(東京新聞論説室論説委員)

本澤二郎(ジャーナリスト)

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まぁこの方たちの言論を見ればわかりやすい。

その他にも

同済大学 顧問 で検索すればよくわかります。


で立命館といえば我が国における「孔子学院」の拠点なのですが

活発な動きを展開中です


「中国知るチャンスを」 京都で孔子学院フォーラム
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007051001000614.html

(東京)

 

 中国政府の支援を受け各国で中国語教育などをしている「孔子学院」の20数カ国の代表約200人が10日、京都市北区の立命館大に集まり「世界孔子学院フォーラム」が開かれた。11日まで。


 開会式であいさつした中国の王毅駐日大使は「中国語は中国5000年の歴史を象徴している。孔子は古代中国の最も偉大な教育者。孔子学院も中国を知りたい人々にチャンスを与えてほしい」と呼び掛けた。


 日本で初めて2005年に孔子学院を開設した立命館大によると、中国以外で世界の孔子学院の関係者が集まるのは初めてという。


 フォーラムでは、米国、タイなどの代表が自国の孔子学院の概要や取り組みを紹介した。


 孔子学院は中国の言語や文化などを学ぶ施設で、立命館大によると、世界約50カ国に約140校がある。日本では立命館大や早稲田大などに計7校開設されている。


なぜ「孔子」なのかというと

それが国際的に「イメージが悪くない」ということで

意味はない・・「名前を借りて」とおっしゃっています。


「孔子の思想を教える教育プログラムを開設するのではなく、
孔子の名を借りて全世界に中国語を広めることが目的
(国家対外漢語教学指導小組弁公室)


ところが「中国語を広めることが目的」というのが曲者で

教科書・教材、講師も中国が提供するってんです。


反日の朝日新聞(孔子学院はプロパガンダ戦略)Ch桜
http://www.youtube.com/watch?v=RybKSXhV72A


管轄が国務院直轄というのだからわかりやすいです。


ところが隣国では我が国の単なる文化戦略と

中国情報戦略が同等に扱われていて

しかも、先に書きました同済大人脈の論説委員の記事を取り上げて


日本政府の学習拠点増設計画には、中国の孔子学院に対抗する意図もある


なんて書いています。


打倒中国語? 日本政府、日本語学習拠点10倍に

http://www.chosunonline.com/article/20070110000034

(朝鮮日報)



中国と日本は全世界を相手に「言語戦争」を展開している。


 海外で両国の言語教育や文化を伝える最前線的な役割をしているのは、中国の「孔子学院」と日本の「日本語学習拠点」だ。孔子学院は2004年11月にソウルに初めてオープン、以来現在までに世界51カ国、125カ所に設立されている。「日本語学習拠点」は教師の質や学習内容がある程度の水準を満たし、日本政府が関連機関で運営したり公認したりしている日本語教育センターを指す。韓国・タイ・エジプトなど10カ所のセンターで3000人以上が日本語を学んでいる。


 日本の各メディアは9日、孔子学院が拡大の一途をたどっていることを受け、日本政府が今後、日本語学習拠点を100カ所以上に増やす計画であることを報道した。東京新聞は日本政府の学習拠点増設計画には、中国の孔子学院に対抗する意図もある」と報じている。

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我が国に中国プロパガンダ戦略のような思惑があればたいしたものですが

残念ながら戦略的思考はなさそうです。


別に孔子学院に対抗する気もなくて

ただ単に国際的な環境整備の需要に対して、我が国の供給が追い付いていなかった

ことが問題になっていて、実際、各国の日本語教育拠点に対する整備不備は

もどかしいものです。


で中国の実態に詳しい青山直人さん曰く


中華世界を貫く三つの規律


・原則は実態の追認

・経済の論理が政治に優先

・漸新主義


だそうで、なんとなくわかります。


政治優先というのは


法治・人権・民主・市場経済


を優先するということでいうと、我々の意識とギャップが生じるのは当然で

孔子学院の講座内容などを調べてもそのあたりの


中国の弁明」


が随所に盛られていてわかりやすい工作活動ではあります。


日中交流大いに結構。


ただし、


立命館のそれや、孔子学院・同済大関係なんかは

あまりにもわかりやすい

中国の対日情報戦略」

の一環なんで政治活動そのものであります。


立命館国際平和ミュージアムの展開する

「戦争と平和展」なんていうのは

文化・教育とは何の関係もない

単なるプロパガンダ政治活動でしかないってことは主催者もわかっているんでしょう。