ノーベル文学賞、トルコのオルハン・パムク氏

http://www.asahi.com/culture/update/1012/017.html

(朝日)


日本で話題だった村上春樹さんは受賞ならず・・・

という一文が入っていないのはいつもの朝日らしくない。


もともと下馬評でもこのトルコの作家さんが高かったのですが

朝日も書くように「オスマン帝国アルメニア人虐殺」に関する

氏の「国家反逆罪」問題が欧米でも注目されていた背景も大きい。


もちろん作品の評価も高いのですが。


この「国家反逆罪」あたりからだと思うんですが

朝日の紙面にちょくちょくオルハン・パムクの名を見るようになりました。

ようは所謂南京大虐殺と絡ませたいわけです。


私は和久井訳本を流し読みしたぐらいですがそれでも向こうさんの

文化的な側面で「へー」って思うことがあるわけです。

我が国なら陰気なトーンになるような政治絡みのストーリーも

スーッと風が抜けているんですね。

でも朝日はどうも政治的側面から見すぎている。


ノーベル文学賞の選考については

ノーベル文学賞の内幕 (Fixing A Hole)

に詳しいですがそこに朝日の記事。

↓この記事だと思いますが


ノーベル文学賞 選考の地を訪ねて〈下〉

http://book.asahi.com/clip/TKY200610050216.html

(朝日、ひと・流行・話題)


・・・・・・・

今年は、村上春樹氏への期待がふくらみかけている。

この2年、ノーベル文学賞と受賞者が重なるチェコの

フランツ・カフカ賞に、3月に決まったこともある。


 だが、エングダール代表は

「全くの偶然だ。カフカ賞の選考委員は優秀だが、ムラカミ氏が受賞したの?」

受け流す。スウェーデン語に訳された村上作品は03年の「ノルウェイの森」、

05年の「アンダーグラウンド」など3冊。「海辺のカフカ」が今月半ばに出る。

同代表が

日本の現代作家を読んでいるかどうかについてノーコメント

だった。


・・・・・・・・・・・

こんな取材わざわざストックホルムまで行ってするなよ。

村上さんの可能性は低かったといっても可能性はあったわけです。

でこの頭の悪い質問。

まあ公平な審査と言っても委員会のプライドがありますよね。

「審査なんかカフカ賞の結果見て決めりゃいいじゃん」

と思われているように伝わったとまでは言いませんが

アカデミックな世界っていうのはジンクスとか嫌がるもんでしょう?

「そういう風潮が巷間言われているなら・・・・」

と普通は感じませんかね。

それを当の当事者の国からの取材で(空気も読まずに)

面と向かって言われりゃ普通は「ピくっ」ときます。


この「フランツ・カフカ賞」は選考委員にこそ大物がそろっているけれど

世界的に見てまだマイナー・歴史も浅い。


そこを過去二回の受賞者がノーベル文と重なったから

「ノーベル賞の前哨戦」などとも確かに言われていますが

村上さんが取ったから我が国でことさらクローズアップされただけ。


こんなトリビアな結果偶然を示されるとかえって負の印象にしかなりません。

多少なりとも足ひっぱったかも・ぐらいは思ってください。


事前のストックホルム取材で村上春樹を取材で引きながら

ノーベル文学賞一報で村上の「む」の字も出さない(普通はこれでいいんですが)


重ねて書きますが

朝日はオルハン・パムクさん贔屓です。

それも文学的側面からの評価ではなく所謂南京論の材料として。


それと大好きな大江健三郎さんの価値のために。

「日本(に生存する)ただ一人のノーベル文学賞者」

として反日言動を続けてもらうために。


どなたかがコメントしていました。

「大江の後は20年は(ノーベル文学賞が)出ないだろう」

・・・・・

「日本(に生存する)ただ一人のノーベル文学賞者」

という名札を付けた反日家がまだしばらく跋扈しそうです。


私は文学的素養0ですんで何とでも言える。