どうでもいいけど早く船長を返せ。


露プーチン政権 チタンを国家統制 世界最大手を事実上の国有化

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060913-00000009-fsi-bus_all

(フジSankeiビジネス)


VSMPO-アビスマの国有化については5月に合意されたので

国有化が実行に移されたということだけでさしてNEWSて事ではないです。

しかし産経も去年5月の関連記事とほとんど一緒の内容。

ただむかつくのはこっそりレアメタルの統制も行っているんです。

何種類あるんですかね。

先物みたいに市場のある物もそうですがまさにレアなメタルについて

ほぼ統制化においているんです。


露政権、チタン・アルミ産業を国有化へ

http://www.sankei.co.jp/news/060914/kei015.htm

(産経)


でアルミもなんですが、ロシアは数年前から政府の後押しで

これらの資源輸出の拡大を続けていました。

チタンなんかは日本企業のシェアも大きいんですが

軍需・航空に関してはロシア政府がロシアの資源開発事業を巧みに餌に

してぶん取って行きます。

白々しいのはもともと民間とはいえ実質ロシア政府の影響下にあったのに

「国営化反対」みたいなメッセージを発信させていた事です。


結局米航空機関連では五割ぐらいのシェアを取っています。

これほんとに策略上手というかなんというか。


しかしロシアも

イラン監視衛星打ち上げながらイランに武器供給したり

上手に国際世論の批判をかわしながら中東を混乱させたり

アメリカのお株を奪っています。


さて

6月からルーブル建て石油取引始めて自国通貨建ての
自国産原油市場を創設して準備OK。


ガスプロムはシブネフチを吸収して傘下のスラヴネフチとか一切合財を

手中に収める。巨大国営資源コングロマリットがいつの間にか誕生。


ロシアは資源立国とか言いますが実際は資源を使って経済兵器を

量産しとります。

恐ろしいのは国内インフラの充実ぶり。

インターネット通信網は行け行けどんどんで拡充させます。

パソコンは政府予算であらゆるところに配布しました。


旧ソ連崩壊で露見した張子の軍事力はもはや最新式装備に生まれ

変わっています。

国内の社会事情はすさまじく好転しています。

出生率の低下を心配するぐらいです。


一部にはルーブルハードカレンシー狙いとか言われていますが

実際は原油等の市場価格形成に影響力を保つことに主眼を置いて

遊んでいます。

計画輸出で国内インフラに充当する以外は影響力の形成に邁進。

プロパガンダマシンもつい本音が出ています。

http://www.rian-japan.com/news/details.php?p=348&more=1

(ノーボスチ)


まあそんなことはどうでもいいとして

北ヨーロッパ(バルト)ガスパイプラインはドイツを一挙にロシアの友人に

してしまいました。

先の大戦の遺恨なんか吹っ飛んでいます。


さて我が国ですが

露の西シベリアオイル(半枯渇)は中国向けとなっていますから

東シベリアへのシフトに関する非採算性の負担は日本に求めるでしょう。

http://www.itogi.ru/Paper2005.nsf/Article/Itogi_2005_05_23_14_5923.html


プーチンは資源を外貨目的手段とは考えていないかも。

資源に頼っているんじゃなくて資源を経済兵器に変えている。

極東戦略としてはやはり日本への供給。

依存度が高まって「USA国債で決済しろ」とか言ったらすげぇ。

グルジア出のキッシンジャーはアメリカのために動いているようで

結局プーチンを利する結果を生んでいますねぇ。

最近あった暗殺未遂事件も案外黒幕はあれだったりして。


拿捕射殺事件ですが

当地の国境警備局長はヤセネヴォから来たらしいじゃないですか。


末次一郎氏曰く

「ソ崩壊で領土問題解決に光明が差した。

ただし、民主化とかジャパンマネーの威力であるとかではない。

末端までの統制が強固になるからだ。」


全ては中央との交渉となる。それで良い・・・。


ロスケの腹黒さは先の大戦で十分理解できたのかな?

ソ連時代と違い、地方の国境警備局が勝手に行動を取ったとは考えない事

です。早く船長返しなさい。










http://www.jetro.go.jp/biz/world/russia_cis/ru/stat_01/