日銀福井総裁は今回のミサイル発射で世論の追求が

弱まったと安心しているようです。

内規規定でお茶を濁して少しずつ沈静化を図っていた日銀には

予期せぬ援軍となったようです。


さて

http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006071001001005.html

「ゼロ金利」解除を政府が容認…約6年ぶりの利上げ確実

http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200607/sha2006071001.html


ゼロ金利解除は政府の福井擁護とのバーター的に報じる向きもありますが

基本的に日銀の求める構造改革が一通り終了したからでしょう。


小泉総理の推進してきた構造改革は、実は日銀が求めて政府に行わせた

日銀の目標であったといわれています。


今回の村上・宮内・福井事件で「福井辞めろ」コールが響き渡りましたが

政府であろうが検察であろうが野党であろうが、日銀総裁を更迭できる

機関は我が国には存在しません。(あたりまえか^^)


日銀というのは政府の上に存在しているのです^^

今回「福井は倫理的なミスは犯したが犯罪はおかしていない」という

意図的な報道が散見していましたが

検察は立件できるだけの材料を持っていました。でも検挙することは

不可能でしょう。

今回の事件は最後に宮内・竹中まで行けるかどうかだけに注目です。


中央銀行が政府から独立しているとどれだけ恐ろしいか?

数年もすれば実感できるでしょう。


さて福井氏ですが

ノーパンしゃぶしゃぶで日銀を一時去ったと一般では言われていますが

その1998年から富士通総研理事長そして2003年の総裁就任までの

下野していた時期も実態は”日銀総裁”であった事は

日銀職員の間ではもちろんの事、関係官庁官僚も知る事実です。


なぜか民間人になったはずの福井氏のもとに、毎日日報が届けられ

政策委員会の議事録と関係報告書類は都度届けられていたのか?


毎週末都内ホテルの一室で副総裁・理事数名で

さながら影の政策委員会が開催されていたのをご存知でしょうか?

知らぬは速水ばかりなり状態で別のところに政策委員会はあったんですねぇ。


つまり、一時民間に下野していた事をもって

村上ファンド問題を論じると馬鹿を見るのは国民ということになります。


下野していたときの事を絡めて

福井総裁が違法行為をしていないなどと爆笑物です。


新日銀法は福井氏を総裁にするために作られた法律だって事は

有名な話です。


ジャスダック上場していながら株式組織がいつのまにか許可法人とやらに

そして出資証券という不思議な仕組み。

上場銘柄でありながらIRもガバナンスもコンプライアンスも関係ない組織。

政府より、財務省より上にある組織ですからねぇ。

スーパーエリート集団なんですから^^


独立した中央銀行を持つ国家がどのような悲惨な末路をたどるか・・

経済・金融史の本を見れば誰でもすぐわかるようなもんですが。


てなわけで

パンしゃぶ福井さんの事件は一件落着となりそうです。


---追記---


今週末の日銀総裁会見で爆弾質問が飛び出るという噂ですが

日経だという話もちらほら。

http://www.rondan.co.jp/html/kisha/0607/060711-3.html


もちろんこの会見は日銀記者クラブ主体になるので

日銀クラブから追放覚悟?プレス資料もらえなくなっても良いのか?

・・・といってもこの期に及んでは露骨に過ぎるのでどうなるか。