la petite mort

la petite mort

忘却に対するささやかな抵抗として

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先日、出張中のホテルで施設保守の停電を体験した。

夜中の1時前後から3時間ほど、電気が止まるのだと。

当然、暖房も冷蔵庫もwifiも止まる。

もう何もできない。

つまりこれは、この部屋の死なのだ。

 

明日の準備をして、

いつもより早めに風呂にも入った。

寒くならないよう布団にくるまった。

さぁ、いつでもこい停電!と思いながら

フロアースタンドひとつ点けて、停電をまった。

 

準備して、

事切れるのを待つ。

こうやって死ねればいいなぁと思いつつ、

眠りについた。

 

途中一度目が覚めて

真っ暗の天井を見た。

いつもは電気をつけて寝てるので

墨のような空間は、本当に死んだのかと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜。

小さな駅に降り立ち、

駅前の小さな商店街を歩いていた。

どこに行くのか?その答えは今や記憶にないが、

その時は、確固たる目的に向かって歩いていた。

 

 

前を歩いていた老婆と一人の男が急に大声で諍いを始めた。

お互い外国語だったと思う。

男は、持っていたバッグをポーンと放り投げて、走って逃げた。

どうやら物盗りだったようだ。

老婆はやれやれと言った感じで、

そのバッグを拾った。

何と治安の悪いところなんだろうと思った。

 

 

しばらく歩くとお寺の脇にでた。

大きな寺で、伽藍の瓦越しに、途轍もない大きな仏像が見えた。

正確には仏像なのかわからない。

立ち姿で、頭には装飾の紐が垂れ下がっている帽子を被っていた。

みたこともない巨大仏像が薄闇の中に立っていて、ドキッとした。

 

 

その時、ふと、お尻のポケットに入れた財布が気になった。

そっとお尻を触って、財布を確認すると

ポケットは空だった。

ああ、やられた、しかしいつやられたのだろう?

全く見当がつかない。

主のいないウォレットチェーンが、だらしなくベルトからぶら下がっていた。

 

現金はいくら入ってたっけ?とか

カード止めなきゃとか、思いながら

寺の後ろの門を出ようとした・・・・

 

ところで目が醒めた。

夢か・・。

起きて財布を確認した。安心した。

なんの暗示だろうか。

逆夢ってこともあるよな。

って事で、今週末、競馬で確認してみる事にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暑い・・・。

もう、無性に暑い・・・。

 

涼しいと思って、この時期、盛岡来たのに。

昨日は、日本で一番暑かったとか。

 

おかしい。

まるで不条理。

決めた。

もう、何が起こっても太陽のせいにする。